なぜ日産やVWは中国に開発拠点を置くのか?

2026年4月27日

VWが中国での開発体制を強化し、世界市場で戦える競争力を身に着けようとしているニュース。

その直後(数日後)に日産も開発・輸出拠点を中国で加速させると発表しました。

中国に拠点を置く狙い

中国の自動車メーカーは開発スピードが圧倒的に速いです。日本や欧州のメーカーが行ってきた従来の開発ではどんどん差が広がります。今まで新車開発には4年程の時間をかけていましたが、中国の自動車メーカーは2年半位と言われています。

また、中国国内の市場規模が大きく消費者は新技術の受容が速いので巨大な実験場にもなります。日本で新技術が問題を起こしたら大騒ぎになるケースでも、中国ではそれが許容される文化があります。

良いことばかりではない

開発スピードが速い中国の自動車メーカーを、ただ指を咥えて見ているだけにはいきません。見習うべきところは吸収しておきたいところです。

しかし、圧倒的な開発速度と世界への販路拡大を押し進めてきました中国の自動車メーカーですが、利益が出ていないという致命的な構造的矛盾が生じています。

競争が激しい中国自動車メーカーは、メーカー間での競争だけにはとどまらず、自社モデル間での競争も激しいです。所謂カニバリゼーション(共食い)と呼ばれるやつですね。

BYDのQinとSeal、Atto3とDolphinがその典型例です。

しかも、中国市場ではカニバリゼーションよりもっと恐ろしいことが起こっています。

[モデルサイクルが短い] → [旧モデル新モデルの入れ替わりが速い] → [在庫のコントロールが難しくなる]

これが起こるので、思い切った値引きを実行します。

そして、この無茶な競争は、完成車メーカーだけでなくサプライチェーン全体が収益圧迫の影響を受けるんです。

逆張りのトヨタ

日産やVWが中国での開発スピードUPを狙っているようですが、トヨタはモデル寿命を9年位にすると発表しています。

トヨタは世界の自動車メーカーが一斉にEVシフトを発表した時も、「EVだけが唯一の正解ではない」と主張していました。

モデルサイクルが短い=買った新車が短期間で旧モデルになる。これはリセールバリューにも影響がでるはずです。どちらの戦略が上手くいくのでしょうか?

あえて逆張りのトヨタと表現しましたが、決してトヨタは逆張りを狙っている訳ではありません。なんならトヨタ以外が逆張りなのかも?


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