中国で次世代競争力の構築に賭けるVW
VWは中国での販売に大きく依存していましたが、中国の自動車メーカーが力をつけてからは苦戦を強いられています。VWだけではなく、他のドイツ車もその傾向は見られますが、VWは特に中国依存が強く一時は世界販売の4割程を中国が占めていました。
そんなVWですが、この期に及んで中国市場向けの戦略を加速させるんだそうです。
VWの戦略方向転換
VWは過去の中国での成功モデルを解体し、全く別の存在へ生まれ変わろうとする戦略的転換を実行するようです。
具体的には、今までVWはドイツで設計して世界に展開するトップダウン型グローバル戦略をとっていました。ところが中国のスピードとEV市場の爆発的変化の前にはそれが通用しなくなりました。
VWにとって中国は販売市場から、技術開発の実験場へと役割を変化させ、中国の自動車メーカーのように短期間での製品開発を目指す。特に最先端のデジタル技術やソフトウェアを重視する中国市場独自のニーズを汲み取ったモデルを急速に拡大するようです。
つまり、厳しい中国市場で戦える最先端のモデルを素早く開発し、その過程で確立される競争力、具体的には開発スピードやソフトウェア中心の設計思想等、世界市場向けの車両開発に転用していこうとしているのです。
VWは欧州では痛みを伴うリストラや工場閉鎖を行いました。これはコスト削減だけが目的ではなく、「既存の工場や開発体制が今の時代には適していない」と判断をしたと思います。
なぜリスクの高い中国市場を狙うのか?
中国は消費者の嗜好変化とても早く、世界で最も競争が激しい市場です。VWにとって中国市場は生き残るための実験の場、つまり研究開発室みたいなようなものかもしれません。BYDやGeelyら猛者がひしめく中国市場で、開発期間を短縮する手法、ソフトウェア主導の車作り、コスト削減ノウハウを習得を目指すのでしょう。
かなりリスクの高い賭けに出たVW
VWはかなりリスクの高い賭けに出ました。しかし、VWにとって、賭けに出ないほうがもっと危険な状況だったとも言えます。つまり、勝てる保証は無くても、やらないと確実に負ける状況。
VWがスピードとソフト思想を獲得・統合、短サイクル開発が定着できれば、欧州モデルにも波及するでしょう。しかし、正直現時点では勝ちパターンが見えません。消耗して何も得られない可能性もありえます。
好きな車と、暮らそう。
AUTORIESEN
052-774-6151
サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧頂になれます。




