ドイツがインドに急接近
中国に依存していたドイツの自動車業界は、数年前まで大きな利益を得てきました。
しかし、今は状況が変わっています。中国は自国の自動車メーカーが急成長し、価格競争が激化。中国経済も良好な状態とは言えなくなってしまい、中国市場に依存していたドイツの自動車メーカーは失速。
ドイツは過度な中国依存を脱却しよとChina+1(チャイナ・プラスワン)戦略をとり、インドに急接近しました。ショルツ首相率いるドイツ政府高官がインドを訪問。昨日の日本経済新聞のニュースでも、ドイツがインドと安全保障政策で協力を深めることで合意した、と報じられています。
それにしてもインドは色んな国から注目されていますね。中立的な立場や地政学的メリット、また人口が多く巨大な市場を持っているので、インドと仲良くしておきたい国が多いのでしょう。
先月もブログに書きましたが、インドでは日本の自動車メーカーが大きなシェアを獲得しています。
ドイツのメーカーが日本が獲得した自動車のシェアを奪いに来るかもしれません。しかし、簡単にドイツメーカーがマーケットを支配できる程インドは簡単な国ではありません。スズキ自動車はかなり苦労して今のインドでの地位を築いたと言われています。
Appleが最近インドでiPhoneの生産をしていますが、労働者の経験不足で品質維持に苦戦しているそうです。インドの労働市場はとても複雑で、労働組合の影響力が強く、労使関係とトラブルも少なくありません。頻繁にストライキが発生するので生産スケジュールが狂うことが多々あります。
インドのAppleの工場で働いていた従業員が給料をもらうとしばらく出勤しなくなり、給料を使い果たしたらまた出勤する、なんて嘘もあります。どこまで本当か分かりませんが、労働者の定着率が低いことは事実で、少しでも条件の良い他社への転職が気軽に行われる文化がインドにはあります。
好きな車と、暮らそう。
AUTORIESEN
052-774-6151
auto@riesen.co.jp
サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧頂になれます。