ロシアで古典的な車が今でも生き残っている理由

2026年4月4日

ロシアは厳しい経済制裁下に置かれていますが、国内自動車メーカーのUAZとAvtoVAZ(LADAブランドを展開)はその逆境に屈することなく、現在も国内での生産を続けています。なぜそのようなことができたのでしょうか?

ハイテク放棄とローテク回帰

両社がまず取り組んだのは、装備の大幅な簡略化でした。ABSやESC、エアバッグといった西側諸国製の部品に依存する安全装備を取り除き、さらには排ガス規制に必要な触媒コンバーターまで省いた、いわば1990年代水準の車両を生産してきたのです。こうした触媒なしの車両でも登録できるよう、ロシア政府も規制を緩和しました。これがいわゆる「有事モード」と呼ばれる対応策です。

徹底した国産化とサプライチェーンの再構築

一旦ハイテクを放棄するも、今まで西側諸国に頼っていた部品をロシア国内製にしたり、制裁に参加していない中国等の部品を使う仕様に設計を変更。まずはABSが復活し、その後エアバッグ、ESCも徐々に復活。排ガスも中国メーカーのECUやセンサーを調達してEuro 5基準へ復帰。

古典的な車が生き残った理由が制裁によって見えた!?

ロシアでは、UAZのブハンカ(2206)やLADA 4×4(NIVA)といった歴史ある車種が、今なお新車として販売され続けています。経済制裁という逆境から立ち直ったUAZとAvtoVAZは、極限状態への適応力という点では際立っていますが、その一方で日本や欧米、中国、韓国のメーカーとの技術格差は着実に広がっています。

どのような危機に直面しても生産を止めないことが宿命ともいえる両社にとって、この姿勢こそがロシアで古典的な車両が生き残ってきた要因なのかもしれません。なお、両社とも現代的なモデルを手がけてはいますが、その内容は最先端とはいえないのが実情です。

 


 

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