タイヤ価格は上がるが、必ずしも全てが高騰するとは限らない?
来月から、各タイヤメーカーは、原材料価格の高騰や輸送コストの上昇などを理由に、タイヤ出荷価格を3〜6%程度値上げします。
例えば1本1万円のタイヤが5%上昇した場合。
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値上げ前: 1本 10,000円 × 4本 = 40,000円(税込 44,000円)
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値上げ後: 1本 10,500円 × 4本 = 42,000円(税込 46,200円)
値上り額は4本で2,200円です。
思ったより値上げ幅が少ない理由
タイヤの3%~6%の値上げですが、昨今の食品や日用品などの物価上昇に比べれば、普段の物価上昇と大差ない、むしろマイルドな上昇だと思うかもしれません。チョコレートなんて倍くらい上がってますからね。ただ、今後もタイヤ価格はこれからジリジリと上がるとは思いますが…。
タイヤの価格上昇がマイルドな理由は、競争の原理というブレーキが効いているからです。しかも、この競争の原理は、タイヤメーカーの後出しジャンケン大会みたいになっていて、競合他社の様子を見ながら、自社の値上げ幅を調整しているような感じです。
もう1つのブレーキは、アジアンタイヤの存在です。
(念のため説明しますが、日本もアジアですが、日本のメーカーはアジアンタイヤには含まれておりません。)
日本のタイヤメーカーを含むメジャータイヤメーカーが大幅にタイヤ価格を上げてしまうと、アジアンタイヤメーカーに市場を明け渡してしまう恐れがあります。それが価格上昇のブレーキになっています。
価格上昇ブレーキが外れたらどうなるか
このままコストが上昇し続け、価格競争という価格上昇ブレーキが外れた時には、競合他社の顔色を伺う余裕がなくなり一斉にタイヤ価格は上がると思います。
ただし、メジャータイヤメーカーでも、価格を上げられるラインナップが多い・少ないで、勝ち組と負け組が分かれる可能性があります。
具体的には、プレミアムブランドが多いメーカーは価格上昇しても十分やっていけると思います。しかし、ロープライス寄りのラインナップが多いメジャータイヤメーカーは、アジアンタイヤという強力なライバルとの消耗戦を強いられる恐れがあります。アジアンタイヤとの価格競争に巻き込まれると、売っても売っても利益が少ない薄利多売を行わなければなりません。
この薄利多売で恐ろしいのは、中東リスクで原材料等のコストが短いサイクルで上昇した場合、それを薄っぺらい利益で吸収することができないこと。
日本の消費者にとってアジアンタイヤの存在は、実は価格調整役になってくれるのでありがたい存在なのかもしれないですね。
免責事項:あくまで予想であって、予想外の値動きをする可能性もあります。
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