キューバの特殊な自動車事情とMade in CubaのUAZ
UAZのロシアのウリヤノフスク自動車工場から遠く離れたキューバでもノックダウン生産されています。キューバで生産されているのは主にSUVのパトリオットと、そのピックアップバージョンです。
キューバと旧ソ連時代からロシアと深い繋がりがあり、現在でもロシアはキューバにとって主要な貿易相手国。長年アメリカによる経済封鎖を受けている影響で、キューバ革命のあった1959年以降、欧米メーカーの自動車がかなり難しくなりました。2013年には自動車輸入制限が撤廃となり新車購入が可能なりました。
しかし、高関税と流通コスト、外貨不足により普通の乗用車で、例えばプジョー301(307のセダン版みたいなモデル)でも1,600万円。これはキューバ国民の年収の10~30倍に相当するので、事実上購入不可でした。
そのため、キューバでは古い車を修理して乗り続け、親から子へと受け継がれるものとされています。
UAZならなんとか手が届く新車?
表向きには新車も自由に購入できるようになったキューバですが、欧米や日本の新車は数千万円と高額で実質的には購入不可。しかし、UAZであれば数百万円で購入できます。
しかし、その数百万円でも、一般国民が買うことは容易ではありません。
つまりキューバでUAZを購入できる層は、政府や公共機関、海外送金を受けることができる人(家族がアメリカに住んでいる等)一部の人のみ。
現在キューバのUAZは生産停止中
そんなキューバですが、現在UAZの生産はストップしています。ご存じの方も多いと思いますが、キューバはエネルギー不足で国ごと停電する事態に陥っています。しかも3月だけで複数回、一回の停電で数十時間続くこともあるのだとか。この不安定な電力問題によって、UAZの生産工場も操業停止に追い込まれてしまったようです。
なぜキューバが国ごと停電したのか?
キューバが停電したのはイラン情勢ではありません。イラン情勢も多少の影響はあると思いますが、一番大きな要因はベネズエラからの燃料供給ルート消滅です。アメリカがベネズエラに対して軍事介入。トランプ政権がキューバに石油を売る国には制裁(関税)を課すと発表。その結果、キューバは石油を国外から調達するルートを失いました。
さらに悪い土台ができていて、キューバの電力はソ連時代の老朽化した火力発電に頼っています。以前はベネズエラの質の良い油と国内で採れる質の悪い油を混ぜた燃料を使って発電していました。しかし今の燃料は自国で採れた質の悪い油のみになってしまい、火力発電の故障が多発。
キューバの現状を見ていると、国家の力って本当に重要なんだと改めて分かります。
好きな車と、暮らそう。
AUTORIESEN
052-774-6151
サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧頂になれます。




