犬の散歩中に目撃した交差点の心理戦
犬の散歩は、時に思いがけず面白いシーンに出くわすことがあります。先日犬の散歩をしていると、信号のない横断歩道のある交差点の近くに白バイが隠れていました。
すぐに横断歩行者等妨害等違反の取り締まりをやっているのだと分かったので、数分間散歩させるフリをしながらその様子を見ることにしました。
一昔前と比べてると、歩行者が渡っている、あるいは渡ろうとしている横断歩道では車は停止しなければならない、というルールはかなり浸透しています。
そのためか、この取り締まりの様子を見ていたら歩行者、車の運転手、白バイが妙な駆け引きをしていることが分かりました。
- 渡らないと見せかけ渡る歩行者
歩行者が渡るであろうタイミングで、通りがかった車が減速。歩行者を渡らせるために少し手前で車は徐行。と思ったら歩行者は交差点を曲がりました。
運転手は、(なんだ、渡らないのか)と思ったとことでしょう。そしてその車は加速して通過しました。すると曲がったと思われた歩行者が車が通過した直後に戻って来て横断歩道を渡りました。白バイは停止したままでした。 - 急ブレーキ後、先に行ってと譲る歩行者
さらに興味深いシーンがありました。ちょうどこの横断歩道は建物の近くにあり、横断歩道を渡ろうとする人がその建物で見え難いポイント。この場合、車は安全に停止できる速度で通過しなければなりませんが、それでも絶妙なタイミングで歩行者が出現することがあります。1台のタクシーが横断歩道を通過しようとしたタイミングに歩行者が出現。タクシーは急ブレーキで少し横断歩道にかぶったところで停止。これには白バイ少し反応しましたが、まだ停止したままでした。タクシーは停車していましたが、歩行者は先にいけとジェスチャー。タクシーは白バイがいることを知っていたのでしょうか、停まったまま動きません。歩行者も渡ろうとしません。すると、歩行者は方向転換して後方に歩き始めました。ようやくタクシーが通過すると、歩行者は再び向きを変えて横断歩道を渡りました。
もっと見ていたかった気持ちも有りましたが、私もそこまで暇人ではありませんので、その場を離れました。それから数分後、ピーーーッ!と甲高いサイレンが鳴ったので、誰かが検挙されたことが分かりました。
歩行者、車の運転手の駆け引きと、それを監視している白バイ隊員。そしてそれを見ていた自分。それぞれの心理状況は以下のような感じでしょうか。
- 歩行者
自分が渡ることで車を停車させるのは気が引ける - 車の運転手
横断歩道で道を譲られるよりもさっさと渡って欲しいな… - 白バイ隊員
後で揉めるのは避けたいので、明らかに”黒”で検挙したい(あくまで推測です) - 私
だれか捕まってくれないかなー、と少しワクワク(不謹慎かもしれませんが…)
この交差点では心理戦が繰り広げられていました。
好きな車と、暮らそう。
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