走行距離計を水増し保証期間を意図的に短縮した、とテスラを集団訴訟

2025年4月20日

アメリカで、テスラが走行距離計を不正に操作している疑いで集団訴訟が起こされ、波紋を呼んでいます。

原告のNyree Hinton氏の主張はこうです。

MY2020年のモデルYのオドメーター(走行距離計)が、実際の走行距離より水増しして表示された。実際の走行距離より少なくとも15%多く表示されていて、テスラ社が保証期間を早く終わらせ修理費用を削減し、延長保証購入を促したり、走行距離縛りのリース期間到達を意図的に早めようとしている、と言う内容。

これが事実だとしたら、テスラは本当に不味いことをやったことになります。やろうと思えばソフトウェアを操作することでいろんなことが出来ちゃいますが、さすがにオドメーター詐欺はあまりにもリスクが大きすぎて割に合わないので、意図的にやる可能性はまず無いと思います。が、もしかしたら…と思うとこの訴訟の結果がとても気になりますね。

ソフトウェア操作が疑われているこの問題。以前、VWがソフトウェア操作を行ってディーゼル不正を行いました。その際に”ディーゼルゲート事件“と呼ばれていました。今回のテスラの問題ではディーゼルゲートになぞらえて、Tesla Odometergate(テスラ・オドメーターゲート)と呼ばれ比較されています。

原告のHinton氏は、なぜモデルYの走行距離が多いと確信したのでしょうか。

Hinton氏が2022年12月に中古のモデルY(2020年式、走行距離36,772マイル)を購入後、車通勤で家と勤務先を往復するだけで、6ヶ月でオドメーターが5万マイルを超えたことが、走行距離が多いと確信した理由です。以前に3台乗り継いできた車は、同じ通勤距離でほぼ同じペースで走行距離が増加しましたが、テスラのモデルYだけ15%も速かったと主張。これによって、保証期間が早期に終了し、本来保証でカバーされるべきだった約1万ドルのサスペンション修理費用をHinton氏は自己負担することになってしまったとか。

テスラがエネルギー消費、バッテリーの使用量、ドライバーの行動、予測アルゴリズムなどに基づいて走行距離を計測しているため、実際に走った距離と異なるとHinton氏は主張しています。例えば、急加速や急ブレーキといった運転パターンが、実際の移動距離以上に走行距離としてカウントされている、という事でしょうか。ただし、これが事実かどうかは現時点では不明。

Hinton氏が車を通勤のみにしか使用しておらず、いつも同じルートで寄り道もせず、通勤日数も同じだった場合、15%の差は単なる誤差では説明できません。事実なら何らかのシステム上の問題があった可能性が考えられます。それが故意によるものなのか、意図せずそうなってしまったのかによって、テスラに対する印象は大きく変わるでしょう。

ネット上でも騒ぎになっていて、テスラオーナーやテスラに乗っていた元オーナーが

「実は私も走行距離がおかしいと思っていたが、それを証明できなかった」
「VWは規制当局を欺いたが、顧客を直接騙している」
「ただでさえリセールが悪いのにまたリセールが悪くなるの?」

等とコメントを残しています。テスラのメーターが実際の走行距離より多い疑惑は以前からありました。以下は2年前に投稿されたredditのフォーラム

この訴訟で、テスラはオドメーター表示の仕組みを公にせざるを得なくなる可能性があります。もし距離測定方法に問題があったことが発覚したら、さらなる訴訟や集団行動につながる可能性も考えられます。


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