BYDの垂直統合に対する執念が凄い
BYDは徹底した垂直統合企業として有名です。ガラスとタイヤ以外は自社で手掛けると言われているほど徹底しています。
そんなBYDが、海運までも自社で行う画期的な輸送戦略で、関税障壁の実質無効化しつつあります。
海上輸送も自社で行うBYD
BYDは、「自社の船で、自社の電池を使い、自社の車を運ぶ」という究極の自給自足の実現に成功。まずは2024年、7,000台の車両を積み込みできるBYD Explorer No.1の運用を開始。BYD Explorer No.1の姉妹船も複数稼働を開始します。
一般的に自動車メーカーは、外部の海運会社を利用して車両を輸送します。トヨタ自動車なら日本郵船や商船三井等。しかしBYDは自社の船で運ぶことで、物流コストを30%〜40%削減することに成功しました。
新たな怪物船、BYD SHENZHEN
BYDは去年からは巨大運搬船BYD Shenzhenの投入を開始しました。このBYD Shenzenがかなり凄いです。
- 世界最大級の積載量
BYD Shenzenは全長219M、幅37.7メートル、海の上を移動する16階建ての巨大駐車場。なんと9,200台も運搬可能。 - BYDの輸送ニーズに最適化された専用船
LNGと燃料のデュアルシステムを採用し、船自体の動力補助や停泊中の電力供給にBYD製の大型蓄電池を搭載。ガソリン車よりも重いEVを大量に積むため、デッキ(床)の強度を大幅に強化。EV火災に備えた高度な消火システムや監視カメラを設計段階から組み込んでいる - 姉妹船の存在
9,200台積載可能なBYD SHENZHENですが、その後も同じ積載能力を持つ姉妹船が3隻投入されました。
BYD自社船団8隻
こんな怪物級の貨物船を自動車メーカーが8隻も保有し、しかも2年足らずで運用までたどり着いたことは異例中の異例。
・BYD EXPLORER NO.1*:積載能力7,000台
・BYD HEFEI(合肥):積載能力7,000台
・BYD CHANGZHOU(常州):積載能力7,000台
・BYD ZHENGZHOU(鄭州):積載能力7,000台
・BYD SHENZHEN(深圳):9,200台
・BYD XI’AN(西安):9,200台
・BYD CHANGSHA(長沙):9,200台
・BYD JINAN(済南):9,200台
* BYD Explorer No.1に関してはイギリスに拠点を置く海運会社が所有。BYDが独占的にリース(チャーター)して自社船団の第1号として運用している、実質的なBYD専用船。海運という未知の領域に踏み込むためのリスク回避や、ノウハウを効率良く吸収するための戦略だったと言われています。
改めてBYDの垂直統合に対する執念は凄まじいと感じました。
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