インドが輸入車関税を大幅引き下げへ

2026年2月24日

背景:インドとEUの大規模貿易協定

インドと欧州連合は、2026年1月27日に長年の交渉を経て歴史的な自由貿易協定(India–EU FTA)に最終合意。
これはおよそ 20年にわたる交渉の成果で、両者にとって非常に大きな貿易枠組みの改革とされています。

この協定では、関税の段階的な削減や撤廃が盛り込まれ、貿易総額の約 97% の輸出入品に関税改革が適用される見込みです。


■ 輸入車関税の大幅引き下げの内容

【現状の関税水準】
・インドは従来、EUから輸入される完成車(CBU=完全組立車)に 最大で110%前後の関税をかけていました。
これは世界でもかなり高い水準です。

【新しい関税体系】
このFTAの一部として、インドは EU製自動車の関税を段階的に大きく引き下げることに合意しました

1.即時段階
EUからの輸入車(価格が約€15,000以上)の関税を 最大110% → 約40% に削減。
2.中長期的な引き下げ
該当車種の関税は さらに段階的に引き下げられ、最終的に約10%まで減少する方針。
3.年間割当枠付き
減免措置は年間の数量枠(例えば25万台)の範囲内で適用される見込みです(枠を超えると従来の高い税率が適用)。


■どんな車に影響がある?
・この関税引き下げは 主に高級車・輸入車市場に影響する見込みです。
例えば、BMW、Mercedes-Benz、Volkswagen、Audi など欧州ブランドの輸入車が相対的に価格を下げやすくなります。
ただし、現時点では 電気自動車(EV)は最初の5年間は関税引き下げの対象外とされる可能性が高いという報道もあります。
これはインド国内のEV産業保護策として反映されています。


■なぜこの変化が起きた?
貿易の拡大
EU側はインド市場へのアクセス改善を求めており、自動車関税の引き下げは交渉の重要なポイントでした。
自動車はEUの主要輸出品の一つであり、インド市場を開放することで双方の貿易が活発化すると期待されています。

【インド市場の戦略】
インドは国内産業を守りつつ、世界的な投資や技術誘致を進める戦略を取っており、段階的な関税引き下げを通じて欧州資本や技術を誘致しようとしています。


■消費者・業界への影響
【価格への影響】
関税が大幅に下がると、輸入車の小売価格も下がる可能性があり、高級車の価格が 大きく引き下げられる余地が生まれます。

【市場競争の激化】
価格低下により欧州ブランドが競争力を増し、インド自動車市場全体の競争が激しくなる可能性があります。


■まとめ
インドが輸入車税を下げるのは、EUとのFTA締結に伴う措置で、関税が 110% → 約40% → 将来は約10%へ段階的に引き下げ される予定です。
経済・消費者に与える影響は大きく、特に『高級輸入車市場では価格下落と競争促進』につながる可能性があります。

【日本への影響のポイント】

直接の価格変動はないが、次のような業界動向への影響は考えられる

・インド市場で欧州車が競争力を増し、日本車メーカーの戦略や競争環境に変化が出る可能性
・サプライチェーンや部品製造のグローバル戦略が変わる可能性
・世界市場全体での価格競争やマーケティング戦略に影響が出る可能性

要するに「直接的な関税面の変化はないが、市場構造や競争環境として影響が出る可能性がある」という感じです。
世界情勢は待ったなし!


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