自国のために注文を付けるリーダー

2024年1月29日

私がイタリアが羨ましいと思うのは、メローニ首相の存在です。国のトップが美人だから…ではなく、その若さ、リーダーシップや判断力、行動力が高いからです。もちろん国のトップの外見が良いに越したことはないと思いますが、今の御時世あまりそのことを強調するのは相応しくないようで…。

政治家は若けりゃ良い、というものではありませんが、少なくとも閣僚の平均年齢ランキングが1位の日本にとっては、羨ましい限り。


Wikimediaより

メローニ首相は最近

「経済効果が乏しい」

と、中国の一帯一路からの離脱を決断したことも素晴らしい判断だと思いました。

言いたいことをはっきり伝えることが高いリーダーシップに繋がっているんだと思います。一帯一路離脱もそうですが、EUの移民・難民への政策を批判し、自国第一主義的な姿勢をとっています。Wikipediaによりますと、メローニ首相は中絶、安楽死、同性婚やシビル・ユニオンを認める法律などに反対しているそうです。この内容の良し悪しは置いておいて、リーダーたるもの、はっきり主張できることが必要じゃないでしょうか。口を濁すようなリーダーじゃだめってことです。

ただ、このようなリーダーは自国内だけではなく、他のEU加盟国にとっても強硬的な印象を与えることが多いので、勢いを失った時の失速は早くなる可能性があります。

そんなメローニ首相が、世界第4位の自動車メーカー、ステランティスに物を言いました。

ステランティスは、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)とPSA(プジョー・シトロエン・グループ)が折半出資合併した自動車メーカーです。

メローニ首相がステランティスに何を言ったかというと、

「ステランティスが製造販売している自動車の生産が、フランスに偏っている」

と批判。もっとイタリアでたくさん生産すべきだと主張しました。

これに対してステランティスは、

「市場の需要や経済的要因等によって生産量は調整されるんだよ。」

と反論。

ただ、メローニ首相の主張は間違ってはいないようで、実際にイタリアでの生産は減っているみたです。

しかし、自国を贔屓したいメローニ首相に対して、ステランティスCEOのタバレス氏も黙ってはいません。

「イタリアのEV販売支援への支出額は欧州のどの国よりもずっと少ない。その結果、われわれはイタリアでの生産を失っている」

と、イタリア側に問題があったことを強調。

確かにフランスのEV購入補助は5,000~7,000ユーロですが、イタリアは3,000ユーロだそうです。半分くらいですね。

ただ、補助金ありきのEVもどうかと思いますけど。

だって全然SDGsじゃないですもん!


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