MG5とマヒンドラのスコーピオがゼロスター獲得
中国の上海汽車グループ傘下の自動車メーカーMGのMG5と、インドのマヒンドラのスコーピオが、オーストラリアで行われた安全性評価、ANCAP(Australasian New Car Assessment Program)でゼロスターを獲得しました。
ゼロスターを獲得って言い方が相応しくないのかもしれませんね。NCAPは星の数が多いほど安全で、最も安全な車両に与えられるのは星5です。
MG5
スコーピオ
なぜこんな結果になってしまったのでしょうか?
その答えは、ここ最近の新車に当たり前のように備わっていた装備が欠落していたからです。
実はこの2車種、ゼロスターではありましたが衝突安全性については、部分的には悪い箇所こそあったものの、極めて低い評価を受けたわけではありません。
ただ、自動緊急ブレーキ(AEB)やレーンサポートシステム(LSS)等のセーフティアシストのところで大幅な減点を食らっています。マヒンドラのスコーピオに至っては、セーフティアシストが0%(0点)評価です。
ANCAPの成績は以下のリンク先をご覧ください。
MG5
https://www.ancap.com.au/safety-ratings/mg/5/4bb20f
マヒンドラ・スコーピオ
https://www.ancap.com.au/safety-ratings/mahindra/scorpio/470321
これはインドや中国の自動車メーカーの車が危険、というわけではありません。中国車でも、設計が新しい奇瑞汽車(Chery)のTiggo 7 Proは星5を獲得しています。
MG5にしても、マヒンドラ・スコーピオにしても、セーフティアシスト機能を搭載すればもっと星の数は増えます。
しかし、セーフティアシスト機能が充実していないと評価がガタ落ちになってしまうのはなんとも腑に落ちません。セーフティアシスト機能が無い車の安全性はドライバーの技量によって大きく変わるからです。
ただ、NCAPの評価はあらゆる技量のドライバーが運転することを想定しているので、このような評価になってしまうのは致し方ないですね。今後、セーフティアシスト機能がさらに高性能になってくると、人間の反応時間や判断力を大きく超えた適切な対応をしてくれるようになるはずです。自分が高齢者になった頃には、高齢者の運転=危ない、では無くなているかも。
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