イラン情勢が自動車の維持・メンテナンスコストを直撃

2026年3月28日

ニュースでシンナー価格が高騰していることが報じられていました。言うまでもなくその原因はイラン情勢です。

シンナーは自動車の鈑金塗装で欠かすことができません。環境への配慮から水性塗料の導入が進んでいるので、昔ほど重要性は高くないのですが、それでもクリヤー層や洗浄、一部の下地処理、ガン洗浄においては依然としてシンナーが使われていますので、必要不可欠と言えます。

イラン情勢が自動車の維持・メンテナンスコストを直撃する

耳の痛い話ですが、イラン情勢が今後の自動車の維持・メンテナンスコストを直撃する段階に入り始めました。勿論イラン情勢の影響は自動車関連だけではありませんが、自動車整備にフォーカスして、どんなコストが上がるのかをまとめてみます。

洗浄・溶剤系

真っ先に影響がでるのが原油精製プロセスで生まれる洗浄・溶剤系。原油に近い製品なので、真っ先に影響を受けるのです。

  • シンナー
  • パーツクリーナー
  • シリコンオフ(脱脂剤)

加工工程が少なく、価格変動の影響をダイレクトに受けます。しかも、使用頻度が高く、消費量も多いので品薄になりやすい。代替が効きにくいので、無くなったら非常に困りまし。

油脂・ケミカル類

洗浄・溶剤系より少し送れて影響がでるのが油脂・ケミカル系です。具体的にはエンジンオイルやATF、ギアオイル、グリス、ブレーキフルード、パワステフルード等。

少し送れて影響が出ると言っても、そろそろメーカーが値上げの告知を始める段階に来ているかもしれません。

塗料・クリア、パテ等

事故の修理も大変になります。冒頭の通りシンナーが影響を受けていますが、

塗料、クリア、サフェーサーも影響を受けます。また、塗装ブースに使う燃料もコストも今後上がるはずです。

その他

LLC(冷却水)も、主成分のエチレングリコールも原油・天然ガス由来の価格変動を受けます。また、フイルター関係、整備の際に使用するニトリル手袋の価格も上がると思います。

防衛策

自動車を維持するうえで、少しでもイラン情勢の影響を回避するための防衛策があります。

  • 車両に負担のかかる運転を避ける
  • 投げ前の前倒し整備
  • 日常点検を行い、異変を感じたら早めにプロに診てもらう

日本はガソリンや軽油は政府の補助金が突っ込まれていいるので、原油価格高騰、世界情勢の緊迫度が少し実感しにくい状況にあります。混乱を避けるために楽観視したいところですが、いつイラン情勢が落ち着くか分からないので、ある程度覚悟しておいたほうが良いと思います。決して悲観的になれと言っているのではなく、構造を理解しておくことが重要だと思います。


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