アメリカで問題になっている中国製の殺人エアバッグ

2026年1月16日

アメリカで、エアバッグが原因で死亡事故が発生していることが問題になっています。本来エアバッグは人の命を守るものですが、不適切なエアバッグが使用されていることによって命を落とすことが問題になっているのです。

Made in Chinaの社外エアバッグ

問題になっているのは、中国製の社外エアバッグです。新車から装備されているエアバッグなら問題ありませんが、一度事故等でエアバッグが展開して、安価な中国製の社外エアバッグで修理した車両が人の命を奪う殺人エアバッグになる恐れがあるそうです。


なぜ粗悪なエアバッグを使う?

エアバッグを交換する主な理由は、エアバッグが展開するような事故による修理の時でしょう。一般的に、保険で修理する場合は純正エアバッグを使用するはずです。しかし、保険修理であっても修理代が車の時価総額を超えるトータルロス(全損)になることを回避するために、安価な中古品や社外部品を使用する選択をする人がいるのでしょう。また、保険を使わない自費修理の場合、社外や中古部品を積極的に使用して可能な限り出費を減らそうとします。勿論、それが殺人エアバッグだと知らずに…。

社外品の使用は、使う場所を選べば安価で安全に修理ができますが、さすがにエアバッグのような部品で社外はさすがに怖いですよね。


粗悪エアバッグが搭載されていると知らずに命を落とした人も

フロリダ州に住む22歳の女性(2児の母)が、2020年型のCHEVROLET MALIBUを中古車で購入しました。そのMALIBUを運転中に軽微な衝突事故を起こし、女性は命を落としました。本来であれば命に別状のない軽い事故でしたが、エアバッグが異常爆発を起こしたことで亡くなってしまったのです。この事故の調査の結果、その中古車のエアバッグは中国のメーカー、DTN(Jilin Province Detiannuo Automobile Safety System /吉林省德天诺安全科技有限公司)の社外エアバッグが使用されていました。

米政府はこの事態を深刻な問題だと認識、FBIとNHTSA(米道路交通安全局)とによる合同捜査を行いました。

本来、DTN社製のエアバッグは米国での販売が道路交通安全法税関・輸入規制の2つの法的枠組みで禁止されているはずです。安全的な視点では、安全基準を満たしていないというシンプルな内容。税関・輸入規制の視点では、エアバッグに使用されるインフレーターには爆発物の火薬が含まれていますが、未承認の爆発物を含む危険物を不法にアメリカに輸入・流通させたこと。これは連邦危険物輸送法に抵触するそうです。


今でも走りわ待っている殺人エアバッグ搭載車両

アメリカでは、この問題のエアバッグを搭載した車両がどれくらいの台数アメリカ国内で走っているのか、正確な数字が把握できていません。タカタのエアバッグ問題では、車台番号に紐付いて正確な台数が把握されていました。事故車を闇ルートで流通していた中国製の社外エアバッグで安価に修理し、それが中古車市場に流通してしまった状況では、台数把握はとても困難。少なくとも数千台の車両に問題のエアバッグが取り付けられている可能性があるそうです。


リスクの高い2車種

台数把握が困難な殺人エアバッグ搭載車ですが、特に2車種に集中していることが分かっています。

  • CHEVROLET MALIBU
  • HYUNDAI SONATA(特に2010年代~2020年頃)

NHTSAは、この2車種の事故車が特にリスクが高いが、あらゆるメーカーの事故車にも危険なエアバッグが使用されている可能性があると警告しています。殺人エアバッグが搭載されているくらいなら、まだエアバッグが内容がマシかも?


分かります。

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