Lynk & Co Z20の、SDVの課題が浮き彫りになる事故
中国の自動車メーカー、GeelyのサブブランドのLynk & Co(開発拠点がスウェーデン)の新型モデル、Z20でSDVの課題が浮き彫りになった事故が発生しました。
SDVを簡単に説明すると…
SDVは、ソフトウェアによって性能や機能が進化する車。スマートフォンのように、購入後も使う人に合わせてアップデートできる車。
この事故は今までの車両では起こり得なかった内容で、単なるバグではなく、設計思想に大きな落とし穴があった「起こるべくして起きた事故」です。
事故の経緯
2026年2月26日の深夜。中国国内の街路灯のない真っ暗な道路(広西チワン族自治区付近との報道あり)を走行していたLynk & CoのZ20。
室内灯を消そうとするも…
オーナーが音声操作で室内灯を消そうとしました。
「ヘイLynk、室内灯を消して 」
と指示を出しました。ところが室内灯だけではなくヘッドライトを含む全ての灯火類が一瞬で消灯。真っ暗な夜道だったので視界がゼロになってしまったのです。
再点灯を試みるドライバー
真っ暗のなか高速走行していたドライバーは慌てて「ライトを付けて」と何度も指示をするも、システムは「その操作はできない」と応答し続け、そのままガードレールに衝突。
メーカーの対応
Lynk & Coは即座にCEOがWeibo(SNS)上で謝罪。OTA(無線通信)アップデートを通じて修正プログラムを配信しています。
実践投入優先主義ならではの事故
慎重に繰り返しテストを実施して、万全の状態で商品化するのではなく、実践投入を優先する中国ならではの事故と言えますね。Lynk & Coは安全の代名詞と言えるボルボとの共同出資ブランドでした。
Lynk & Co Z20とは別の車両ですが、北京の高速道路を走行していた車両のドライバーが「サンルーフを開けて」と音声指示するも、システムが「トランクを開けろ」と誤認識し、後方のトランクが突然開いてしまったことがありました。
中国勢の強みと言える圧倒的な進化の速さは、こんな感じでユーザーを巻き込んで成り立っています。
好きな車と、暮らそう。
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