中国車の英国市場進出が加速、英国で中国車が支持される理由
英国では中国車の販売台数がぐんぐん伸びています。今年9月の販売台数は前年同月比で235%増加し、3車種が販売台数TOP10に入りました。
モデル別では、
- 4位: 奇瑞汽車(Chery)のJaecoo 7 (6,489台)
- 6位: BYDのSeal U (5,373台)
- 8位: MG「HS」 (5,173台)
| 順位 | モデル | 販売台数 (2025年9月) |
|---|---|---|
| 1 | KIA SPORTAGE | 9,455 |
| 2 | FORD PUMA | 8,310 |
| 3 | NISSAN QASHQAI | 7,218 |
| 4 | JAECOO 7(中国車) | 6,489 |
| 5 | VAUXHALL CORSA | 5,841 |
| 6 | BYD SEAL U(中国車) | 5,373 |
| 7 | HYUNDAI TUCSON | 5,348 |
| 8 | MG HS(中国車) | 5,173 |
| 9 | VOLKSWAGEN GOLF | 5,147 |
| 10 | VOLVO XC40(中国資本だが拠点はスウェーデン) | 4,942 |
10位のVOLVO XC40ですが、VOLVOは中国資本(吉利傘下)ですが、開発・設計・経営はスウェーデン本社主導なので、中国車に分類されていません。
絶好調のJAECOO 7
中国の奇瑞汽車(Chery Automobile)のJAECOO 7は絶好調。2025年で最も優れたハイブリッドSUVだと英国で称賛されています。
JAECOO 7のライバルになるのは、KIA SPORTAGE、日産 キャシュカイ、VW ティグアン 、HYUNDAI Tusconあたりです。今のところJAECOO 7よりKIA SPORTAGEの方が販売台数は多いのですが、JAECOO 7がトップに躍り出る可能性も十分考えられます。
なぜJAECOO 7が売れるのか?
JAECOO 7が売れている理由は、豪華な装備と無理のない無難かつ立派なスペックでありながら低価格だから。
| 項目 | 1.6T ガソリンモデル(FWD/AWD) | 1.5T SHS プラグインハイブリッド (PHEV) |
|---|---|---|
| エンジン | 1.6L ターボチャージャー付きガソリン | 1.5L ターボ + モーター |
| 最高出力 | 145 kW (約197 PS) または 147 hp (約149 PS) | 総合 204 hp (約207 PS) |
| 最大トルク | 290 Nm | 情報なし (ハイブリッドシステムによる高トルクが期待される) |
| トランスミッション | 7速デュアルクラッチ (7DCT) | 1速オート(ハイブリッドシステム) |
| 駆動方式 | 前輪駆動 (FWD) または 全輪駆動 (AWD) | 前輪駆動 (FWD) |
| 0-100 km/h加速 | 約8秒(高出力モデル)または 10.3秒(低出力モデル) | 8.5秒 |
| WLTP燃費 | 7.48 L/100KM (約13.4 km/L) | 403.0 MPG (WLTP) / CO2排出量 23g/km(約17 km/L) |
| EV航続距離 | N/A | 約90 km (56マイル) |
保証もKIA SPORTAGEと同じ、7年10万マイル(16万km)に合わせてきました。価格帯も欧州や日本の同格車種より安価に設定されています。
安価であるにも関わらず、以下の豪華な装備が標準装備として搭載されています。
- 13.2インチ巨大タッチスクリーン(上級グレードは14.8インチ)
- ヒーター付きステアリング
- ベンチレーション機能付きフロントシート
- アダプティブ・サスペンション
- 大型パノラマルーフ
- パワーテールゲート
- LDW、AEB、IASL等の先進安全装備
- 360°カメラに加え、車両の底部や前輪直下の路面を確認できる180°をプラスした540°カメラ
BMW X3などの競合プレミアムカーでは高額なオプション設定になっているものが、標準装備になっていますので、価格以上にお値打ち感が強いようです。安全性能も高レベルで、ユーロNCAPの衝突事故安全は満点の★★★★★。
多極化が進む英国自動車市場
英国の自動車市場は、日本やドイツ、フランス、イタリア等と比べて多極化しやすい傾向にあるので、中国車を受け入れやすい国と言えます。
その理由は、売れ筋価格帯の国民車が存在しないからでしょう。英国にはかつて多数の国産ブランドがありましたが、その多くは外国資本の傘下に入っています。ミニはドイツのBMW傘下、ジャガー・ランドローバーはインドのタタ・モーターズ傘下等。また、英国は長年にわたって日産やトヨタ、BMW等、多国籍企業の生産・輸出拠点になっていました。
最近フランスやドイツでも、自動車価格高騰によって手頃に購入できる車種がかなり減ったと言われています。イギリスも例外ではなく、多極化しやすい環境でいてコストパフォーマンスに優れた中国車が英国国民に選ばれるようになったのだと思います。
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