日本の生活道路は30キロ規制に、カナダ・オンタリオ州はオービス全撤去!?
2026年9月から、中央線のない狭い生活道路の法定速度が変わります。これまで60km/hだった制限速度が30km/hになるそうです。一般道の約7割が対象らしく、知らずに60km/hで走行していると30km/hの速度超過になってしまいます。恐らく生活道路に移動式オービスが設置されるので、注意しなければ痛い反則金や罰金の支払い、免停や免取り処分になったら悲惨なもんです。
何のために法定速度が変わるのか
法定速度が変わる理由は何でしょうか。
利便性や楽しさを犠牲にしてでも、命を最優先する
これに尽きると思います。実際に速度規制を厳しくすることによって、本当に交通事故が減ったのか、しっかり検証して欲しいですね。
カナダのオンタリオ州でオービス撤去が決まった理由
所変わってカナダのお話。10/31のCBCニュース・トロントの情報によりますと、カナダのオンタリオ州では州内の全てのオービスが2週間位内に撤去されることが決まりました。
オービス撤去が決まった理由は、オービスが本来の目的である交通安全のためではなく、自治体のお金集めの道具になっていたからです。オンタリオ州首相のダグ・フォード氏は、オービスを「Cash Grab」と呼び、不当に罰金を回収する行為だと避難。オンタリオ州のオービスを撤去する決定を下しました。
2週間と言うスピード撤去が実現したのは、ダグ・フォード政権の強い意志のもと、本来なら撤去に時間がかかるところを、オムニバス法案と呼ばれる制度を利用してスピード採決しています。
違反しなければ良いと言う声もあるが…
たしかに制限速度を守っていればオービスは反応しません。命を危険に晒す行為を抑止するために必要だと言う意見もあります。
それでもオービスは多くのドライバーからとても評判が悪く、罰金集めだと批判された理由は、危険性の低い場所や、罠のような場所に設置されているケースが多く、オービスが安全を守るためではなく、明らかにお金集めのための設置だと思われたからです。
無慈悲なオービスに批判殺到
実際にオンタリオ州内のオービスは大きな収益を上げていました。オタワ市では今年の1月~8月の間に日本円で22億円も罰金として回収していました。
オンタリオ州では2020年頃からオービスの設置が拡大しましたが、それに伴ってオービスの違反通知件数が急増しています。2020年と2024年を比較すると8倍も増加しています。
| 年度 | 違反通知件数(州全体) | 主な動向 |
|---|---|---|
| 2020年 | 約163,000件 | 初期導入期(主にトロント) |
| 2021年 | 約350,000件 | 他都市でも採用開始 |
| 2022年 | 約600,000件 | スクールゾーン以外にも展開 |
| 2023年 | 約950,000件 | カメラ数倍増、常時稼働化 |
| 2024年 | 約1,300,000件 | 収益化批判が噴出、政治論争に発展 |
特に、ヴォーン市では、わずか3週間で3万2000件以上のドライバーがオービスに捕らえられ(youtube)、批判が殺到し、ニュースになりました。トロントでは1人のドライバーが短期間に20回以上オービスの罰金通知を受け取っていた事例も。また、フォード政権の内閣閣僚の登録車両でさえ、3年間で20回以上のオービスによる罰金通知を受け取っていたそうです。容赦ないオービスにブチ切れた人たちによるオービス破壊事件(youtube)も増加しました。
欧州では、GPSや車載カメラで制限速度を認識し、速度超過時に警告や車両の速度を制御するインテリジェント・スピード・アシスタンス(ISA)の搭載が新車に義務化されました。そうなると、アウトバーンやサーキットでも走らない限り、300馬力や400馬力を超える高出力である意味が無くなりますね。
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