「ヘッドライトが眩しい!」の意外な理由
過去にヘッドライトが眩しいことについて、何度かブログを書いたことがあります。
最近のヘッドライトが眩しい理由は、皆さんもご存知だと思います。LEDの使用、急増したSUVやハイトワゴンのヘッドランプの位置、オートヘッドライト、ヘッドライト調整が不適切、ヘッドライトレンズの曇りによる乱反射等。
ヘッドライトの光が眩しい意外な理由
英デイリー・エクスプレスの記事で触れられていた、ヘッドライトの光が眩しいと感じる理由がとても興味深い内容でした。
その理由は…、加齢です。
「最近やたら対向車の光が眩しい!」
と感じるようになった貴方。もしそう感じるようになり始めた年齢が40代に入ってからだとしたら、加齢に伴う羞明*やコントラスト感度(明暗の区別)の低下が原因かもしれません。*羞明とは通常はまぶしくないはずの光を不快に感じたり、痛みを感じたりする症状。40歳を過ぎると目の光への順応性が低下、瞳孔の反応が遅くなり、コントラスト感度が衰えるため、若者には問題ない明るさでも、高齢者には不快な光と感じるそうです。
デイリー・エクスプレスの記事では、
明るすぎる車のヘッドライトが高齢ドライバーを孤立させている、非公式な夜間外出禁止令のようなものだ
と、眩しすぎるヘッドライトの対策を訴えています。
まさに年齢的に私にドンピシャな内容の記事でハッとさせられました。すでに老眼の症状は顕著に現れていましたので…。タイミング的にもヘッドライトのLEDシフトと加齢のタイミングが重なっているので、特に今の40代~50代位の人にとってはダブルパンチ効果で眩しさ倍増しているのかもしれません。LEDが主流になった2010年代は、ちょうど団塊ジュニア世代が40代に入った時期。つまり、LED化と加齢のタイミングが重なった最初の世代でもあります。
私としては、加齢の部分を否定したいところですが、ヘッドライトが眩しいことに関する記事が今回で4回目になりますので、認めざるを得ないと言う気持ちも50%程あります。
LED光を毎日浴びても目は大丈夫なのか?
夜も毎日車を運転していますが、LEDの眩しい光が毎日目に入って問題ないのでしょうか。LEDヘッドライトの強い光線は、長時間または繰り返し目に入ることで、眼精疲労や時的な視界の低下リスクが指摘されてはいます。欧州委員会(SCHEER)の報告書でも「通常使用の範囲では網膜へのリスクは非常に低い」とされていますので、現実的な危険性は低いと考えられています。しかし、自動車用のLEDヘッドランプが量産車に本格採用されたのは2010年代前半以降。つまり、LEDヘッドライトの光を長期間浴び続けた場合の累積的な目の障害については、まだ十分なデータによる検証がされたとは言えない状況です。
例えば、
「夜間ドライバーが30年後に黄斑変性症になるリスクが◯◯%上がった」
といったことを検証するには、何十年にもわたる大規模追跡調査が必要。現時点では、全く問題ないとも言えませんし、問題があるとも言えません。いずれにしても、目はとても大切な器官です、高齢になったら眼科で定期的に検診を受けることが望ましいですね。
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