Xのポスト【整備士が消える日】について

2026年3月4日

昨日、Xでバズっていたあるポストが目に止まりました。

それがこちら↓

投稿者は現役の自動車整備士さんらしく、今現場で起こっていることを肌で感じて投稿されたのだと思われます。

10年後に起こるであろう衝撃的な内容に、激しく同意するどころか、既にその兆候、実害が出始めています。

予約待ちの常態化

以前なら「明日オイル交換お願い」で済んでいましたが、最近は数週間先、車検に至っては1ヶ月以上前から予約しないと間に合わないケースが増えています。都市部や、過疎地では整備工場が激減し、どんどん状況は悪化しています。

より深刻な鈑金塗装

事故で鈑金塗装が必要なケースは、自動車の整備以上に深刻です。自動車整備は診断機導入+部品交換の合せ技を使いますが、鈑金塗装は職人技がモノを言う世界。その技術習得には5年、10年という長い時間を要します。また、鈑金塗装代金は多くの場合、保険会社が定める指数に基づきますが、この設定が「現場の労力や材料費の高騰に追いついていない」という指摘が絶えません。「手間は増え、材料も高くなり、でももらえる工賃は据え置き」という構造が経営を圧迫し、鈑金塗装職人減少や工場閉鎖に繋がっています。

車はある。でも直す人がいない。

投稿者の言う”車はある。でも直す人がいない。”

これはあらゆる業界で起こります。

  • 老朽化したインフラ:橋やトンネル、水道管はある、でも直す人がいない
  • 病院:ベッドはある、でも看る(治す)人がいない
  • 住宅:家はある、でも直す人がいない

今後起こるであろう

  1. 整備・修理費用の高騰
    人手不足解消のための賃金アップ。より高度化する修理への対応のための設備投資が工賃に上乗せされます。
  2. 順番待ちの長期化
    既に始まっている順番待ちが、より長くなります。
  3. 整備難民の発生
    これはデジタル格差やリテラシーの差にも繋がりますが、早めの予約、行きつけの修理工場とのコネクション、代車の確保の必要製を把握できていない人が、いざ車検や故障した際に整備難民になる。
  4. 予備車両の必要製
    故障が多い、整備に時間がかかる車を所有する際、その1台が普段の足である。つまり車が無くなった瞬間から生活が成り立たなくなるのであれば、もう1台別の足を所有するゆとりが必要。
  5. 保険料金の高騰
    既に始まっていますが、修理費用が高騰したら、さらなる値上げも避けられません。

特に鈑金塗装は、少子高齢化対策と同じで空白期間を産まないことが何より重要です。既に手遅れのフェースに入っています。待ったなしの瀬戸際です。

Xの投稿者のメッセージ

“整備士不足は静かなインフラ崩壊です。”

“インフラ崩壊”と言うワードが使われていますが、これはまさにその通りだと思います。自動車は1トンを超える重量の鉄の塊が時速100km/hで走ります。自動車整備が崩壊してしまうと、道路インフラの安全性を支えられなくなりますから。


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