ラッコ襲来、印象に残るスズキの社長のコメント

2025年10月31日

BYDの利益が33%減少

中国の自動車メーカーのBYDはは第3四半期(2025年9月期)の利益は33%減少しました。

販売台数は増加

9月単体の販売台数は前年同月比で5%以上減少していますが、2025年1月~9月の販売台数は18%以上増加しています。

破滅的価格競争で利益圧縮

販売台数が増えたBYDの利益が減少した理由は、利益圧縮です。BYDは22モデルで最大34%の値引きを実施する戦略を展開。

中国国内ではメーカー間の競争が激化し、EV、PHEV(プラグインハイブリッド車)が飽和気味になりました。供給過多の状況で売るために価格を下げる戦略を実施したのです。しかし、BYDの値下げに対し、中国国内の他の自動車メーカーからは、「破滅的な価格競争に陥る」と批判されました。また、業界団体や政府当局が一部のメーカーに対して原価割れの車両販売を行わないよう警告。しかし、BYDは批判を押し切って値引きを継続しました。

ラッコの襲来

ジャパンモビリティショー2025で披露されたBYDの軽自動車規格のEV、ラッコ。このラッコは26年夏発売されると報じられています。「ラッコ」と言う可愛らしい名前の軽EVですが、日本の自動車メーカーにとって歓迎できるものではありません。

ラッコは発火・爆発リスクが低く、長寿命で高性能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載。恐らく日本の軽EVと比べてより充実した装備で武装し、それでいて販売価格は日本の同格車両と同等か安価に設定してくると思われます。

印象に残るスズキの社長のコメント

以下の記事のスズキの社長、鈴木俊宏氏が述べた

利益なき競争はなんのためにやるのか…

のコメントがとても印象的でした。


日本の自動車メーカーは、破滅的な価格競争に巻き込まれないよう頑張ってほしいですね。

「だったら日本のメーカーが価格競争に付き合わないようにすれば良い」

と言う意見もあると思いますが、競争から逃げることは市場を明け渡すことになりかねません。そうならないために、どうやって技術軸や価格軸をずらして競争を回避できるのか、に懸かっていると思います。


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