ビールと爆竹で祝う!ボリビアのユニークな安全運転祈願
納車後に、自動車の祈祷やお祓と言った安全運転祈願をされる方が一定数いると思います。祈願の効力そのものの有無はさておき、その行為がもたらす心理的な効果があります。安全運転祈願をされる方は、もともと安全運転に対する意識が高いと思います。また、「これから安全運転に努めます」という自身の決意を新たにするきっかけになりますし、祈祷を受けたご利益を無駄にしないよう無謀運転を控えるようになるはずです。
このような安全運転祈願の習慣は、日本だけの文化ではありません。今日は日本から遠く離れた、南米ボリビアの安全運転祈願についてブログを書こうと思います。
ボリビアと言えば…
ボリビアと言えば、標高が高い、 ウユニ塩湖がある、この2点が有名です。自動車が生活に深く根付いているボリビアには自動車メーカーも存在します。また、現時点のEVに欠かせないリチウムは世界最大級の埋蔵量を誇る国でもあります。
以前もボリビアに関するこんなブログを書いたことがあります。
ボリビアの安全運転祈願
そんなボリビアのコパカバーナには、新車・中古車問わず、事故を起こさないように聖母マリアに祝福してもらう伝統的な儀式があります。
この儀式、
・bendición de autos
・bendición de movilidades
・la Bendición de movilidades
・ch’alla de movilidades
と呼ばれていて、日本語では「車の祝福」を意味します。
チチカカ湖畔にあるコパカバーナ聖母教会(Google map)で、毎日午前10時から、特に週末や祝日、そして聖母の祭りがある8月に多くの人が集まるそうです。
コパカバーナでの安全運転祈願の主な流れは
- 車を花などで飾り、寺院の前に並べる
- 司祭が聖水で車を清める
- 車の持ち主が感謝の気持ちを込めて、母なる大地を意味するパチャママ(つまり地面)やタイヤにアルコール飲料をかける
- 爆竹を鳴らして儀式を締めくくる
コパカバーナは、ボリビアとペルーの国境に近い位置にあります。この安全運転祈願はボリビア人だけではなく、ペルー人にとっても非常に重要な巡礼で、インカ帝国の土着文化とスペインから伝わったカトリック(キリスト教)信仰が混ざり合った、お祭りのような雰囲気の中で行われます。
そして、車を祝福した後、近くにあるセロ・カルバリオ(Cerro Calvario)と呼ばれる丘にハイキングに行き、この安全運転祈願巡礼を締めくくります。
コパカバーナ聖母教会もセロ・カルバリオ もGoogle Mapの画像を見たらとても素晴らしいところですね。もしボリビアに行く機会があるのなら是非このコース巡ってみたいです。しかし、ボリビアがおいそれと行ける場所でないことは皆さんもご存知でしょう。簡単に調べてみましたが、ボリビアの首都ラパスまでの片道の所要時間は30〜50時間、ラパスからコパカバーナへの移動に4時間かかります。往復の航空チケット代だけでも40万円位~50万円以上します。それだけではありません。コパカバーナ聖母教会に立ち寄った後、セロ・カルバリオの丘をハイキング、これを富士山の山頂よりも高い標高の3800メートル以上の高地で行うので、高山病になる可能性もあります。
簡単には行けないので、Youtubeの動画を見ておしまいとします。
安全運転祈願の様子
セロ・カルバリオの丘
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