なぜ最近の車は似ているの?自動車デザイン没個性化の5つの理由
自動車のデザインは、昔からトレンドを真似る、「パクり合い」がありました。
それでも昔の車のメーカーは強い個性を出していましたね。
ところが、最近の自動車は以前よりデザインが酷似していると思いませんか?
以下の動画も似ている新型車が多いことについて説明しています。この動画では、1987年のトヨタクラウンと日産グロリアが似ていたことについても解説していますが、当時見分けがつかなかったことはありません、見た瞬間クラウンなのかグロリアなのか分かりました。
デザインが酷似してしまうのは、ある程度トレンドを真似ていることもあるとは思いますが、本質的に異なる今の時代ならではの理由がいくつかの存在すると思います。
- 新興メーカーの台頭
例えばBMWは、昔から一目て「BMWだ」と分かるデザインです。BMWはこのことをどこよりも強いこだわりを持ってきたメーカーの1つです。その個性を守り抜いてきた結果、最近のモデルであってもすぐにBMWだと分かるのです。EVシフトが進んでからは自動車製造に多数の新興メーカーが参入しました。先端技術を持っていても、ブランドのアイデンティティはまだまだ未熟。新興自動車メーカーの車両が多く走っている国やエリアでは、モデルの特定が難しい気がします。
- 法規制や安全性の追求
世界各国の衝突安全基準、歩行者を保護する規制が厳しくなっていることもデザインが似てしまう原因の1つでしょう。歩行者と衝突した際にその歩行者の頭部がボンネットに当たります。ボンネットの下に硬いエンジンやストラットタワーがあると致命傷になる確率が高くなります。それを防ぐためにボンネットが高くしなければならず、フロントデザインの自由度が下がります。また、フロントノーズの形状やヘッドランプの位置も制約されるので、デザインだけで差別化することが難しくなりました。
- 空力性能の追求
環境に優しい自動車が求められる今の時代、燃費やEVの航続距離を可能な限り伸ばさなければなりません。それには空気抵抗を減らすことがとても重要。車両の中心から後部にかけて傾斜になっていて、後端でスパッと垂直に切り落とされたような形状を持つカムテールと呼ばれるデザインは空気抵抗を減らしつつ荷室の容量を確保しやすいので、多くの車種に採用されています。
- 照明技術の進化
LEDやレーザー励起光源が採用されるようになり、線のような細いランプが増えました。細い照明でも十分明るく、先進的なデザインにしやすいそうです。また、Cd値や安全性を実現させるために細い照明を採用したほうがコスト面でも都合が良いのかもしれません。
- 嗜好のグローバル化
以前はそれぞれの地域ごとに好まれるデザインや機能に明確な違いがありました。SNSが普及し情報共有が高速化、世界中の消費者が同じトレンドやデザインに触れるようになり、嗜好がグローバルに均一化されやすくなっています。自動車メーカーはそれに合わせたデザインを採用する方が売りやすいのでしょう。
他にも、デザイナーの流動化(ドイツ車のデザイナーが中国に引き抜かれる等)、EVのグリルレス、世界的にSUVに人気が集まっている等、いろんな理由があると思います。既にコモディティ化が進んでいる自動車ですが、デザインが均質化するほど、耐久性・安全性・ブランドの信頼性(故障の少なさ・サポート)が差別化するための要素としてより重要になるはずです。新興自動車メーカーのデザインは近未来的でいかにも最新技術を惜しみなく採用しているイメージがありますが、耐久性や不具合の発生頻度はまだまだ未知数。となると歴史のある自動車メーカーのほうが有利かな?あと、できの良い自動車は基本的に償却ペースが遅いです。
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