ディーゼル車のブラックデスとは?

2025年8月1日

黒死病を英語にすると、Black Death(ブラックデス)。14世紀に大流行し、欧州では3人に1人以上が黒死病で命を落としたと言われています。

今日取り上げるブラックデスは、人ではなく自動車に関する話題になります。

自動車のブラックデスとはディーゼルエンジン車に黒い煤(カーボン)が堆積して、車の深刻な損傷につながる可能性がある恐ろしい症状。ガソリンの直噴エンジンでもカーボンは蓄積しますが、ディーゼル車ほど深刻になることは少ないと言えます。

このカーボン堆積による故障をブラックデスと呼ぶのは、カーボンが真っ黒なのでブラック、かつ、車としての機能を死なせる程の影響があるためデス、これを合わせてブラックデス。こうした症状が急増したことから、“黒死病”になぞらえて比喩的に『ブラックデス』と呼ばれるようになりました。


ブラックデスの原因

ブラックデスは、エンジン内部で混合気が適切に燃焼せず、一部の未燃焼分が高温と圧力の中でカーボンの微粒子となり、それがインジェクターやピストン、吸気バルブ裏等のエンジン部品に少しずつ堆積し、固着することによって発生します。

この、少しずつ堆積するカーボンはとても厄介で、車が新しいうちは症状が出ません。保証が切れて、しばらく乗り続けてから発症することが多いのです。

また、このブラックデスは乗り方によって発生リスクが大きく変わります。

発生リスクが高いのは、主に都市部のドライバー。低速走行、短距離走行が多い車両はエンジンが十分に熱くならず、エンジン内の燃焼が適切に行われずカーボンが堆積しやすくなります。ディーゼル車は、カーボンの堆積によるブラックデスを防ぐために、定期的に高速走行をしたほうが良いと言われています。また、ディーゼル車に使用されているDPF(ディーゼル微粒子フィルター)は、排気中の煤を捕集する装置で、これも短距離走行が続くと詰まりやすくなります。高速走行はブラックデスだけではなく、DPFの詰まりを防ぐ効果もあります。高速走行をしたからと言ってブラックデスやDPFの詰まりを確実に防げるものではありませんが、やらないよりやったほうがカーボン蓄積を遅らせることはできると思います。

なかなか用事もないのに高速走行をするのは面倒だと思いますが…


好きな車と、暮らそう。

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