NETAとZeekr、保険契約で販売実績先取り疑惑
先月、中国の走行0km中古車についてブログを書きました。
極手短に要約しますと
“中国の自動車統計の特殊な慣行により、新車の販売実績が水増しされ、その結果として実態よりも多くの車両が市場に流通している”
と言う内容です。
これに関する新たな事実が発覚したので、今日はそれについてブログを書くことにしました。
保険先契約で販売実績の先取り
中国の自動車メーカー、ZeekrとNetaが販売目標を達成させるために、まだ顧客に納車されていない車両の保険を先契約することで、販売成績を先取り計上すると言うスキームを悪用。
NETAは2023年1月~2024年3月までに、少なくとも64,719台以上保険の前倒し契約をしていたようです。これは、総販売台数(117,000台)の半数以上にあたる数字。
なぜ販売実績を先取りしたか?
ではなぜ、まだ顧客への販売が完了していない車両の保険契約をしてまで販売実績の先取りをしようとしたのでしょうか?
その答えは補助金だと言われています。中国では一部地域で「小売登録台数」が補助金交付の基準になっていました。補助金を受けられる期間にできる限り多くの小売販売の実績を装い販売目標達成させることによって、より多くの補助金を手に入れようとしたのだと思われます。
なぜバレたか?
この保険契約を使った販売実績先取りスキームがなぜバレてしまったのか。これはとても簡単なことで、消費者が保険契約をしようと思ったら、既にその車両が保険契約済だったことで発覚したのです。必然的にバレることが目に見えていたにもかかわらず、なぜこんな愚かなことをしてしまったのでしょうか?熾烈な市場競争と販売目標達成への強いプレッシャーからやむを得ず…、だったのかもしれませんね。
特にNETAは6万台以上の不正計上をしていると言われているので、かなり悪質で、信用も大きく低下しました。NETAの親会社のHozon Auto(合衆新能源汽車股份有限公司)は、現在深刻な経営危機に直面しています。
さらにこんなニュースも
NETAがタイに設立したNeta Auto Thailandが、タイ国内で補助金を受けられるための目標生産を達成できなかったため、補助金が停止されることになりそうです。目標生産を達成できなかった理由が資金繰りの問題だったので、極めて厳しい状況だと思います。
中国の国策だったとは言え、補助金ありきの経営戦略に無理があったのだと思います。
好きな車と、暮らそう。
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