トヨタ自動車、イギリスでの生産を続けるかも?

2025年3月12日

イギリス政府が2030年にハイブリッド車の販売を禁止した場合、トヨタ自動車はイギリスでの生産ラインの大幅な縮小や、撤退する可能性を示唆しました。

これは2022年7月末のニュースですが、SNSや動画サイトで

「イギリスがトヨタを裏切るからトヨタがそっぽを向いた」
「イギリス経済に大打撃だ!」

等のコメントがたくさん見られました。

確かにそうだと思いますが、もしかしたらトヨタがイギリスでの生産を続ける可能性があるのでは?と言う情報が出始めています。

その原因はトランプ米大統領の関税政策です。

アメリカがメキシコやカナダからの輸入品に対して関税をかけると発表しました。自動車の適用は1ヶ月免除になっていますが、いずれその時が来る可能性は高いと思われます。

そこで、トヨタはイギリスの工場で、ある程度の台数のアメリカ向け自動車を生産。それをアメリカに輸出する方法なら関税を回避する方法を検討している、と言う話です。

この作戦のトヨタのメリットは、

  1. 関税回避ができる
  2. イギリスの雇用を守る、つまり社会的責任を果たすことができる
  3. 仮にEUに関税がかけられても、イギリスはEU離脱済みなので回避できる

1.の関税回避だけなら日本から輸出すれば良いのですが、イギリスの雇用維持することで良好な関係を築いておけば、いつかそれが役に立つ日が来るかもしれません。

また、いろんな逃げ道をキープしておけばリスクを分散できるので、経済的にゆとりがあるのであればこういったリスクマネジメントは可能な限りしておきたいところでしょう。

ただ、朝令暮改のトランプ政権故に、今後どんな展開が待っているか全く予想がつきません。ただでさえ混乱気味な自動車業界にとって、この関税問題で翻弄されるのはかなり頭の痛い問題だと思います。


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