日産・ホンダ統合はルノーの株式戦略が鍵を握る?

2025年1月21日

年末のホンダと日産の経営統合のニュースに驚いた人も多いと思いますが、ルノーはこの混乱をチャンスだと思っているようです。

ホンダにとって気がかりなのは、ルノーが35.7%(より正確には35.71%)の日産の株式を保有していることです。ホンダは、日産との経営統合計画中に、ルノーが保有している日産の株式を第三者に売却する可能性があることを懸念しているみたです。

ルノーは35.7%の日産株式を保有していますが、その全てを自由に売却できるわけではありません。しかし、日産自動車ニュースルームによりますと、ルノーが保有している日産株式の28.4%はフランスの信託会社に信託していますので、この28.4%はルノーがその気になれば売却することができるのだと思われます。

しかし、ルノーも日産株式を戦略的に最大限活用したいでしょうから、そう簡単には日産株式を手放さないはず。

例えば鴻海(フォックスコン)から魅力的な条件が提示された場合、ルノーは日産株式の一部売却を検討する可能性があるでしょう。また、日産の業績がさらに悪化した場合、ルノーが株式売却を急ぐ可能性も考えられます。日産株式の価値が大きく下落する前に売却することで、損失を抑えようとするからです。

日産は身動きが取りづらい状況、ホンダも短い期間で大きな決断を迫られている状況の中、ルノーと鴻海は好機を窺っているはずです。

となると、日産とホンダの経営統合はかなり難儀な気がします。


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