ポルシェSE、VW株価下落で3兆円の投資評価損を計上か
「ポルシェはフォルクスワーゲングループの傘下」
という事実は少し車業界に詳しい人なら誰でも知っていると思います。
フォルクスワーゲンとポルシェの関係は一見簡単に見えてとても複雑です。
簡単にまとめてみました。(間違っていたらすみません)
フォルクスワーゲンAGの筆頭株主はポルシェSEです。
(AGはAktiengesellschaftの略で、日本語では株式会社を意味します)
ポルシェSEはポルシェ家とピエヒ家が支配する持株会社で、VWの議決権の50%以上を保有してます。ポルシェ家とピエヒ家の両家は、VWの議決権の過半数(両家共同保有)および、株式31.4%を保有するポルシェSEの株を100%握っています。ポルシェSEは自動車メーカーではありません。自動車メーカーとしてのポルシェはポルシェAGです。
フォルクスワーゲンAGはポルシェAG(自動車メーカー)の親会社で、ポルシェAGを100%子会社として所有しています。つまり、ポルシェAGはポルシェSEの孫会社という位置づけになります。フォルクスワーゲンAGはポルシェブランドを取得しましたが、ポルシェとピエヒ両家はVWの最も影響力のある出資者になりました。
この複雑な構造は、以前ポルシェがVWを買収しようとした際の財務的問題、経営権争いの結果として生まれました。
こちらの動画(字幕映像)が参考になります。
フォルクスワーゲンがドイツ国内の工場閉鎖を検討するとニュースで取り上げられていましたが、最近のフォルクスワーゲンはかなり厳しい状況に直面しています。それが株価にも現れ、フォルクスワーゲンの筆頭株主であるポルシェSEが、VWへの投資価値を最大200億ユーロ(日本円で約3兆2,000億円)減損することになりそうです。あくまで評価損なので、フォルクスワーゲンの株価が上がれば回復するのですが…。
フォルクスワーゲンのドイツ国内工場閉鎖に関して、最新の情報では、やっぱり継続すべきだ案が浮上しているそうです。
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