タイヤ2本だけ新品にするならフロントとリアどちら?
FF車(フロントドライブ)は一般的には前輪2本が早く摩耗します。
例えば、前輪が3分山、後輪が6分山になったので、2本だけ新品に交換するとします。
・新品を後輪に装着する
・後輪に使っていた6分山のタイヤを前輪に装着する
これが正いそうです。
後輪に新しいタイヤを装着することを、大半のドライバーが知らない、との記事がcarscoopsにありました。
ええ!?
そんな馬鹿な…
と思ったのは私だけではないと思います。
しかしミシュランのエンジニアは、
「FF車、FR車、4WD全ての駆動方式において新しいタイヤを後輪に装着することが正しい」
と述べています。
ミシュランのUKテクニカルマネージャーも
「多くのタイヤショップですらこのルール(後輪が新しいタイヤであるべき)を知らないと」
言及しています。
ではなぜ後輪に新しいタイヤを装着すべきだと言っているのでしょうか?
その理由は、フロントに新しいタイヤを、リアに摩耗したタイヤを装着した時、後輪のグリップが遠心力に負けて横滑りを起こす”オーバーステアリング”を招くからです。
確かにそうかも知れませんが、
「なるほど、では今日からお客様にリアに新しいタイヤを履くよう提案しよう!」
とは思いません。弊社でメンテナンスされているお客様の場合、ほとんどが駆動輪に新しいタイヤを装着することが良いと考えています。
↓の画像のような道路を雨天に疾走する場合は後輪に新しいタイヤが良いでしょう。
日本の道路舗装技術が世界トップレベルです。大半の道路では路面の凹を気にすること無く安心・快適にドライブできます。無茶な運転やスピードオーバーをしなければ横滑りを起こす可能性も低いでしょう。自動車に乗るといろんな税金を徴収されるのですが、悪いことばかりでは無いのですね。
スタッドレスタイヤも雪道や凍結した路面では、駆動輪のタイヤの山が無いと発進させることも困難になります。
路面の状況や走行する条件によっては、後輪に新しいタイヤを装着することが望ましいこともあるとは思います。
好きな車と、暮らそう。
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