月25,000円以下で乗れる!?韓国勢が米国で仕掛けるEVリース戦略

2024年9月7日

アメリカの第2四半期の新車販売台数に占めるEVの割合は8%だそうです。

アメリカでEVに乗っている人はリース契約の割合が高く、最近は韓国メーカーが積極的にリース契約を取ろうと気合を入れています。

実際にリース契約を利用すればかなりお値打ちにEVに乗ることができるのですが、そのからくりの1つはインフレ削減法(IRA)によって受けられる最大7,500ドル(約110万円)のボーナスです。このボーナスは、最終組立地が米国である等の一定の条件が揃っていた場合に受けられます。

それに加えて、

・リースボーナスキャッシュバック
メーカー提供のリース契約時に適用されるボーナス

コンクエストキャッシュインセンティブ
他メーカー車からの乗り換え時に提供されるインセンティブ

・ロイヤルティオファー
同じメーカーからの乗り換えに適用される特別割引

これを併用すれば最新モデルのEVをかなりお値打ちに乗ることができます。

具体的には…

KIA NIRO Wind(24ヶ月リース契約)
・毎月169ドル(約24,500円)
・Due at Signing*:3,999ドル
*Due at Signingはリース契約時の頭金みたいなもの


KIA EV6(24ヶ月リース契約)
・毎月209ドル(約30,000円)
・Due at Signing*:3,999ドル


Hyundai IONIQ 5(33ヶ月リース契約)
・毎月209ドル(約30,000円)
・Due at Signing*:3,999ドル

北米のHyundai IONIQ 5の新車価格は日本円で600万円位しますが、それが毎月3万円程で乗れるのでお値打ち感が強いです。

EVとリース契約の相性が良い理由

EVとリース契約の相性が良い理由は以下です。
・EVは故障したときの修理代が高いがリースなら安心
・バッテリーの劣化を消費者は嫌うがリースなら安心
・中古車相場がかなり不安定だがリースならどうなろうと関係ない

ではメーカーにとってリース契約のメリットは?

自動車メーカーにとっては通常販売するよりリース契約の方が1台あたりの収益が減少します。しかし、食わず嫌いの消費者にまずEVに乗ってもらうきっかけになり、ブランド認知度の向上にもなるメリットもあります。

まずは乗ってもらってEVの良さを知ってもらい、また次もこのメーカーのEVを買うぞと思わせる戦略でしょう。しかし、リース契約した消費者から

「こんなEVもう二度と乗りたくない!」

と思われてしまう、最悪な結果を招く可能性もあります。

好きな車と、暮らそう。

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