高効率トラックで変わるアフリカの農村物流

2024年8月12日

スエズ運河、パナマ運河に問題が発生しているブログを書いたことがあります。

これによってコンテナ運賃、貨物船の運賃が高騰しています。

世界の人口は増え続けているので、物量を減らすことはかななか難しいと思います。そうなると効率的にものを運べる工夫が必要になってくるのですが、とても効率的なトラックが存在することを知りました。

OX Deliversの電動トラックです。OX Deliversはイギリスに本社を置く企業で、発展途上国向けに設計した電気トラックメーカーです。

1つのコンテナで、最大6台のトラックを梱包して運ぶことができるそうです。おそらく40フィートのコンテナだと思いますが、乗用車でも2台~3台しかのせられません。

ただし例外があって…

1つのコンテナにどうやって6台のトラックを梱包するのかというと、コンプリートノックダウン(CKD)キットとしてバラした状態で梱包し、納品先の国で組み立てます。

OX Deliversはアフリカの貿易を活性化することを目的とする企業で、例えばアフリカのルワンダのような輸送に課題のある農村部の未舗装道路で活動できるよう車両を設計しています。

このOX Deliversのトラックの主なメリットは3つ

  1. 1つのコンテナで最大6台のトラックを梱包できるので、効率的に輸送することができる。
  2. 主に既存部品を利用し、極めてシンプルなデザインにしているので、安価で修理やメンテナンスもしやすい
  3. 現地途上国で組み立てるので新たな雇用が生まれる

一般的なトラックの1/10以下で運用できるそうですが、それでもルワンダのような貧しい国でトラックを維持することは容易ではありません。

しかし、OX DeliversのトラックはPay As You Go(PAYG)、つまり従量課金制なので、使用したい時に使用した分だけの費用を支払えば利用できる仕組みになっています。初期費用が発生しないので、資金力が限られているユーザーにとって利用しやすい制度になっているのです。

実際にルワンダの農家が、以前は農場から170km離れた都市部まで100kgのピーマンを片道7日間かけて輸送していたそうです。OX Deliversを利用してからは、週2回の輸送で2,000kgのイーマンを運搬することができるようになったそうです。

既存部品を利用たシンプルデザインですが、見た目が良いので仕事のモチベーションも上がりそうですね。

明日から3日間、休業なのでブログもお休みします。

好きな車と、暮らそう。

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