三大運河のうち2つの運河が…

2023年12月20日

世界の三大運河は、スエズ運河、パナマ運河、キール運河です。

どの運河も日本からかなり遠いところにありますが、我々日本人も三大運河の恩恵を受けて生活しています。

恩恵を受けていることは確かであっても、
「運河のおかげでガソリンを給油できる、ありがとう!」
「運河のおかげで天然ガスでお湯が出る、ありがとう!」
と、日頃運河に感謝をしている人はほとんどいないと思います。

以前ブログにも投稿しましたが、2021年の3月にスエズ運河でコンテナ船が座礁した時は、短期間でも世界の物流に大きな影響を与えました。

主要な運河はできる限りトラブルが少ないほうが良いのですが、今、世界三大運河の内の2つの運河、スエズ運河とパナマ運河に混乱が発生しています。

スエズ運河は、相次ぐ武装組織による攻撃が問題になっています。

イギリスの石油大手BPが、スエズ運河を通過しようとしている貨物船が紅海攻撃を受けることを避けるために、スエズ運河を通らず南アフリカの喜望峰を経由して運航する決断をしました。イギリスの駆逐艦が紅海で武装組織が飛ばした攻撃用と思われるドローンを撃墜しています。もし貨物船に向かって爆弾を積んだドローンが四方八方から飛んできたら防ぎようがないですよね。

欧州から日本に自動車を海上輸送する際にもスエズ運河経由します。日本の船会社も喜望峰経由に変更する動きが出ていますので、欧州から自動車を輸入した時の納期に影響がでる可能性があります。

混乱が発生しているもう1つの運河はパナマ運河です。パナマ運河はスエズ運河のように物騒な問題とは違います。渇水による水不足で通行する船を制限しているのです。

なぜ水不足だと通行できないのか?
パナマ運河は水位の高低差が26メートルもあり、船が運河を通過する際に、大量に水を注入して高低差を無くしてから前進させます。

パナマ運河の仕組みはこの映像が分かりやすいです。

注水する水は、パナマ運河近くにある人造湖のガトゥン湖が主な水源です。
このガトゥン湖付近で干ばつが続いていて、運河に注水する水が足りなくなっているそうです。

そう言えば琵琶湖も水位が70cm位下がって問題になっていますね。
雨はまさに天の恵みです。

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