皮肉たっぷりのCMを制作したフィアット
今月1日に、
フィアットのトポリーノ、イタリアの港で差し押さえられる
と言うタイトルのブログを書きました。
この件について、フィアットはかなり根に持っていることがあるCMで分かりました。
そのCMはこちら
ロゴ・バッジが全て取り除かれた車両が道路を走っている映像です。
こんなCMつくって何が言いたいのだろうか?と思うかもしれませんが、
「ロゴやバッジが無くてもこの車がFiat 500eだと分かるでしょ」
とこのCMで訴えているのです。
このCM、一般消費者向けに販売促進をしているのではなく、訴求したいターゲットは政府です。ロゴやイタリア国旗が付いていなくても、デザインを見ればイタリアの製品のFiat 500eだと分かるでしょ?と皮肉が込められているのです。
ここ数ヶ月間、政府とフィアットの関係がギクシャクしているのは、同グループ、ステランティスのアルファロメオから始まりました。
春にアルファロメオのSUV “Milano”を発表したところ、ポーランドで生産された車両にイタリアの都市名のMilanoと命名するのは違法である、と言うことでJuniorに変更させれました。その後、モロッコで生産されたフィアットのトポリーノにイタリア国旗マークが貼られていたので、イタリアの港で差し押さえらました。
では、なぜイタリア政府は自国の自動車メーカーのフィアットやアルファロメオに対して、このような仕打ちをしているのでしょうか?
その答えは、フィアットもアルファロメオも自国イタリアで生産してくれ、と熱望しているのです。
フィアットもアルファロメオもできるものなら自国で生産したいのでしょうが、それによって生産コストが上昇すると国際競争力が低下してしまいます。
BYDのような常識的な車両価格をぶっ壊そうとしているメーカーが急成長しているので、政府の要求に対してフィアットは
「無茶言わないでくれよ」
と言いたいのでしょう。
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