ガス不足のインド、尿素不足も深刻か

2026年3月17日

インドの自動車業界の環境が急激に悪化しています。

ホルムズ海峡が事実上封鎖された形になっていますが、その影響をモロに受けるのがアジアで、とりわけ日本の影響が強いと言われていました。

しかし、早々に大きなダメージを受けているのがインドです。インドも日本も自動車業界が受ける影響は大きいのですが、インドならではのリスク2点あります。それはガス不足と尿素不足。

1.自動車製造プロセスを直撃するガス不足

インドの自動車部品製造には、燃料としてLPG(液化石油ガス)やLNG(天然ガス)が不可欠。特のLPGの約9割がホルムズ海峡経由に依存しています。政府による産業用LPGの供給制限が始まっており、小規模な部品メーカーではエネルギー源を油に切り替える余裕がなく、生産ラインを止めるケースが出ています。

アルジャジーラーの報道によりますと、調理用のガスも不足していて、ホテルや飲食店も運営コストが高くなり始めているとか。

2.尿素不足による物流機能麻痺リスク

インドのトラックやディーゼル車(BS6規制適合車)には、排ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化するSCR装置が搭載されています。この装置に使用するのがAdBlue。インドではAdBlueの原料となる尿素もホルムズ海峡経由での輸入に依存しています。もしAdBlueが無くなると最終的には再始動制限がかかるため、物流が麻痺する可能性があります。物流が麻痺するとサプライチェーンが上手く回らなくなり自動車生産にも大きな影響が出るでしょう。物流が止まると自動車業界どころかあらゆる経済活動に影響が出そうですね。

日本のAdBlueは大丈夫?

日本のAdBlueの原料となる尿素の最大供給国はマレーシアです。ホルムズ海峡を通らないので安心ですね。ただし、尿素はグローバル商品なので、どこかで需要が急増すれば、尿素価格が上がります。

インドは世界最大の尿素消費国であり、世界最大級の尿素輸入国でもあります。また、尿素はAdBlueだけではなく肥料にも使われています。つまり、もし窒素不足が進んだ場合インド政府は農業に使う尿素を死守すると思われます。

インドが尿素不足を必死になって解決しようとするので、世界の尿素価格が上る可能性も十分考えられます。

 


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