フィアットのトポリーノ、イタリアの港で差し押さえられる
フィアットのトポリーノは70年近く前に生産が終了しましたが、最近EVとして復活しました。全長2,530mm、最高速45km/hのマイクロEVです。
そんなマイクロEVのトポリーノがイタリアで騒動になっています。トポリーノはモロッコの工場で生産され、船でイタリアまで輸送。134台のトポリーノが積み込まれていた船はトスカーナ州のリヴォルノ港に到着しました。
ところがこの134台のトポリーノをイタリア当局が差し押さえてしまったのです。
134台のトポリーノが差し押さえられた理由は、fiat.itから引用した画像にも写っていました。
何がNGなのか分かりますか?
拡大すると…
細くて小さなイタリア国旗カラーのステッカーが貼られていたからです。これが”原産地について虚偽または誤解を招くような表示をした製品の輸出入や販売行為“にあたり、刑法第517条に抵触しているのだそうです。モロッコで生産されたトポリーノにイタリア国旗カラーが使用されていたことで、消費者がイタリア生産者だと誤解してしまう恐れがあるってことです。
イタリアがこの手の問題に余り厳しくないと勝手に思い込んでいましたが、かなり厳しいのですね。毎回厳しいチェックをしているのか、あるいはたまたま担当した検査員が厳しかったのでしょうか…。
日本でもFiat 500の純正オプションにイタリアフラッグバッジの設定がありました。多くのFiat 500にイタリア国旗バッジが貼られていると思いますが、そのFiat 500がポーランド工場で生産された車両だったら、駄目!というのが、今回のイタリアのトポリーノ騒動です。
結局、フィアットが問題のあるステッカーを剥がすことを決めたそうです。イタリアの意外な一面を見た気がします。
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