商船三井の船を沈没させ訴えられているVW
オランダ沖で日本の貨物船で火災が発生したことについて、去年の7月31日のブログに書きました。
この火災以降EVの並行輸入が困難になり、弊社も輸入しようとしていたEVが船に載せられなくなり大変困りました。実はまだこの火災発生の原因は特定できていません。
オランダ沖の火災からさらに1年以上前の2022年2月、ドイツからアメリカへ輸送中の船舶(Felicity Ace号)が、ポルトガル沖のアゾレス諸島近くで火災が発生。この時の貨物船は商船三井の子会社が所有・運行してました。4,000台近くの車両を運搬していたFelicity Ace号はその後2週間大西洋を漂流した後沈没しています。
約4,000台の車両は大半がポルシェ(1,100台)、アウディ、VWで、ランボルギーニやベントレー(189台)も載っていたそうです。つまり全てVWグループの車両ということになります。推定損失額1億5,500万ドル以上だとか。
特にVWグループや商船三井にとって大変な損害でしたが、
VWは
「でも保険でなんとかなるさー」
では済まない可能性があります。
この火災はVWに責任があると、VWは訴えられています。VWも訴えられていることを認めています。ブルームバーグの情報によりますと、原告には商船三井と保険会社のアリアンツが含まれているそうです。アリアンツは被保険者に対して保険金を支払っていたのかもしれません。
原告側は、
「火災はポルシェのEV(タイカンと思われる)のリチウムイオンバッテリーから発生したもので、VWはその危険性を知りながら適切な予防措置を怠った」
と主張。
実はこの訴訟、1年前からシュツットガルトの裁判所で訴訟を起こされていましたが、現在中断しています。中断の理由は
「VWが排ガス不正問題で違法行為を行ったと」
主張する投資家集団がブラウンシュヴァイクの裁判所に訴訟を起こしていて、船舶火災の訴訟に影響を与えるからだと言われています。
昨日、Felicity Ace号火災の訴訟に関するニュースが出てきたので、そろそろ裁判の審理が進む可能性があります。
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