某社の在庫大量放出で中古車相場はどうなる?

2023年10月18日

いろいろ話題になっている某社が換金するために?大量の在庫をオートオークションに出品するから中古車が安くなるぞ!と言う噂が出ているみたいです。

しかし、2~3万台の中古車がオートオークションに出品されたとしても、大きな影響は無いと思います。まず、仮に2~3万台を現金化しないといけないにしても、短期間でこの台数をオートオークションに出品することは難しいと思います。何ヶ月かに分けて、値下がりが早そうな車両等から放出するのだと思います。

最近の日本国内の中古車相場は、日本国内の需要と供給だけで決まるものではありません。海外需要の影響がかなり強いです。

また、新型コロナやウクライナ情勢の影響で部品供給が遅れ、新車の納期が1年以上かかるような車種は今後もしばらく高値で取引される可能性があります。

新型のディフェンダーは、2年位まではかなりオートオークションでも高値で取引されていますが、今はオートオークションの出品台数がかなり増えて一時期と比べるとガクンと相場が落ちている感じです。

海外需要はとても予想が難しくて、一時的に特定の車種がある国で大きな需要があったとします。例えば今まで50万円前後でオートオークションで落札されていた車両が突然70万円~80万円位で取引されるようになったりします。ところがその国が突然、

「国の産業を守るために輸入を禁止する!」

となってしまったてしまった場合、その瞬間から相場が崩れてしまいます。

ロシアの輸出規制も大きな影響があると思います。今まで600万円以上の車は輸出禁止でしたが、今年の夏から排気量1900cc以上の車両、すべてのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車(EVも)が輸出禁止になりました。1.9L以下やハイブリッド車もかなり輸出されていたので、日本国内の相場に影響が出た可能性があります。弊社は輸入車メインで取り扱っていますので詳しいデータはありませんが…。ただ、一時的にそうなっても、どこかを経由して運ばれる可能性があるので、今後はどうなるか分かりません。


引用:車選びドットコムより

また、中古車は年式が新しい程高く売れるとは限りません。

例えば、同じ車種の中古車Aがあったとします。
2023年の中古車 A 走行距離5,000km
2020年の中古車 A 走行距離20,000km
普通なら2023年の方が高いと思いますが、この車両の需要のある国が、3年以上経過した車両しか輸入はできない規制を設けていると、2020年の車両の方が高くなります。

日本国内でこのAを探している一般人(車業界ではない)が、中古車の相場を調べていると、なんで古い方がが高いんだ!?と疑問に思われるかもしれません。しかし、中古車の相場は世界の状況によっても大きく左右されるのです。

好きな車と、暮らそう。

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