コツンとぶつけて高額新車が買える修理見積もり

2023年10月8日

北米のEVメーカー”RIVIAN”のピックアップの左リアフェンダーを凹ましてしまったオーナーが、RIVIAN認定の修理工場にダメージを見せたところ、41,000ドルの見積が出たそうです。日本円にすると約6,100,000円。

ダメージの画像は ↓


Youtubeより引用

いったいアメリカの物価はどうなっちゃってるの!?と思いましたが、さすが41,000ドルの修理見積には

「新車のシビックタイプRが買えちゃう」

と、アメリカ人もびっくり。

そこで、このRIVIANのオーナーは別の修理屋さんにも依頼をしたところ、再塗装せずにもっと安価に直せることがわかりました。

部分的な鈑金とは言えRIVIANは構造がかなり複雑だったらしく、2日がかりの作業だったそうです。詳しい金額は公表されていませんが、4,000ドル~6,000ドル位だと言われています。4,000ドル~6,000ドルもかなり高額修理です。完璧ではないにしても最初の見積に比べたらかなり安いと感じてしまいますね。

さて、このRIVIANは最近最も注目されているEVメーカーの1つですが、ここ最近株価が急落しています。そこそこ売れてはいるそうですが、車両1台販売すると新車のシビック(タイプRでは無い)が買える位の損失が出てしまうとか。タイプRじゃなくてもシビックの新車は30,000ドル位なので、日本円で450万円位になります。

トヨタ自動車の初代プリウスも1台販売すると数十万円赤字になっていたそうですが、RIVIANは製造コストがどんどん上がっていて出てしまった損失なのでかなり深刻。

RIVIANに使われているスケートボード・シャシーと呼ばれる、バッテリーや駆動系等が集約されたプラットフォームの構造が複雑過ぎてコストが上がってしまったそうです。また、サスペンションにもかなりコストがかかってしまったとか。

スケートボードシャシーのイメージ(HYUNDAI)

Wikipediaより引用 HYUNDAIのシャシー

製造台数が増えればもっとコストを抑えられるそうですが、まだその段階には全然届かないみたいです。RIVIANのスケートボード・シャシーは溶接箇所も多く、そう簡単にはコストは下がらないと言う意見も出ています。

まだまだ収益化が遠いRIVIANですが、このまま消えてしまうのか、それともどこかで大きな利益を上げるのか、今後が気になります。

 

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