「若者のクルマ離れ」のリアル。

2026年6月25日

近年、叫ばれ続けている「若者のクルマ離れ」。
実際のところ、今の若者たちはどれくらい車から離れているのでしょうか?

現在のクルマ離れは「車に興味がない」のではなく、「欲しくても維持できない」というシビアな経済事情が浮き彫りになっています。
詳しく踏み込んでみよう。

1. 【実態】20歳の免許保有率は3年連続で低下

まずは、行動としての「クルマ離れ」を示すデータです。
新成人(20歳)を対象にした調査では、運転免許の保有率がここ数年で明確に減少しています。

2023年: 61.2%
2024年: 56.2%
2025年: 53.5%
2026年: 51.3%

参考までに私が免許を取得した時は64.3%でした。

ついに半数ギリギリのラインまで下がってきました。
公共交通機関が発達した都市部(46.8%)はもちろんですが、注目すべきは「地方在住の若者の意識」にも変化が起きている点です。

KINTOの調査によると、「自分はクルマ離れしている(関心が薄い)」と自覚している地方のZ世代の割合は、4年前(2022年)と比較して約2倍に急増しています。
「地方は車が必須だからみんな車が好き」というこれまでの前提が、崩れ始めているのかもしれません。


2. 【原因】立ちはだかる「お金の壁」と理想の月収

若者が車を持たない・買わない最大の理由は、趣味嗜好の変化ではなく、圧倒的に「経済的な要因」です。

買わない理由のトップ:「車を所有する経済的な余裕がない」「車以外のことにお金を使いたい」
毎月クルマにかけられる予算: 平均16,753円(前年よりさらに減少)

驚くべきは、若者が「車を維持するために必要(安心)だと考える手取り月収」の平均が、約31.8万円に達している点です。
実際の平均初任給や若年層の手取り額と比べると、この「理想と現実のギャップ」がいかに大きいかが分かります。
税金、保険、駐車場代、ガソリン代…といった維持費の重さが、大きな障壁になっています。


3. 【本音】「欲しくない」わけじゃない!データに見る“ねじれ”

しかし、ここで面白いデータがあります。「若者は車なんていらないと思っているのか?」というと、実はそうではありません。

「将来的に車を所有したい」と答えた割合:都内で6割超、地方では7割超

つまり、「車は欲しいし、マイカーへの憧れもある。けれど、今の自分の財布事情では合理的に考えて乗れない(だからカーシェアや割り切った選択をする)」という、複雑な“ねじれ”が起きているのが現状です。


これからの自動車市場に求められるもの

2026年現在の「若者のクルマ離れ」の本質。それは心の離れではなく、「現代の若者の経済水準に対して、車の維持コストが高すぎる」という実質的な“経済的クルマ離れ”です。
だからこそ、最近の若者の間では「残価設定ローン(残クレ)」の利用や、「必要な時だけカーシェア」という割り切った賢い選択が定着しています。
今後、若者に響くのは「ステータスとしての高級車」ではなく、維持費や初期費用を極限まで抑えつつ、移動の自由やプライベート空間を確保できるような「圧倒的にコストパフォーマンスに優れた選択肢やサービス」なのかもしれません。

スマホが普及したことで、クルマだけへの投資が出来なくなった。
我々クルマ世代として・・・なんとも残念な気持ちですが、これも時代の流れと受け止めるしかないですね。

好きな車と、暮らそう。

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