AdBlue無効化のペナルティの無効化要請

2026年8月8日

AdBlueに関する故障は、走行不能に陥るケースや高額修理になることが多いので、嫌なトラブルの代表格の1つと言えます。

このトラブルを回避するための裏技があります。車両のプログラムを弄って、AdBlueを無いことにする方法です。

具体的には、車両の排ガス後処理システムであるAdBlue噴射と、それに伴う各種センサー・制御系を機能させなくし、AdBlueを補給しなくても警告灯や出力制限(セーフモード)を発生させずに通常走行できるようにする処置のことです。

「AdBlue無効化」「AdBlue・バイパス」「AdBlue Delete」「 SCR Off」等と呼ばれていますが、欧米でも日本でも違法行為になります。特にアメリカやドイツがAdBlue無効化に対して厳しくて、アメリカでは施工店への巨額なペナルティが、ドイツは環境破壊と自動車税法違反のペナルティを受けることがあるそうです。また、イギリス、アルプス山脈を通過する国際物流スイスやオーストリアもかなり厳しいと言われています。

AdBlue無効化のペナルティの無効化要請

禁じてであるAdBlue無効化ですが、これを認めてくれないか?と言う要請が以前からありました。

消防車です。

既にアメリカでは、消防車や救急車等の緊急車両がAdBlueシステム故障等で出動できないトラブルを防ぐために、AdBlue無効化を法的に認めています。ドイツも特定の条件(別型式として認可を取得等)で認めています。

しかし、まだAdBlue無効化を全面的に禁止している国は多いのが現状です。

山火事で再燃した緊急車両のAdBlue無効化

今夏、フランスやスペイン、ポルトガルでは記録的な高温の影響で大規模な森林火災が発生しました。特にフランスでは、ジロンド県(ボルドー周辺)をはじめとする南西部や南部を中心に大規模な山火事が発生、数万ヘクタール規模が焼失しています。

フランスではこの森林火災で、緊急車両のAdBlueシステムに不具合が発生、大きな問題になりました。

「緊急車両でAdBlueの不具合が発生」これはメンテナンスを怠っているからでは?と思う方もいるかも知れません。しかし、森林火災や山火事の現場はかなりの高熱と輻射熱に晒されます。熱によるAdBlue結晶化だけではなく、車両下部にあるAdBlueタンクやNOxセンサー、尿素噴射インジェクターが過熱され、電子部品が誤作動を起こしたり故障したりするのです。

また、大量の煤煙(スス)や熱風をエンジンが吸い込み、SCRシステムの異常と誤判定したり、不整地や急斜面での作業はタンク内のAdBlueが偏り、液面センサーが「空」と誤検知し、再始動不可制御が起動してしまうケースがあるのだとか。

緊急車両はAdBlue無効化を認めても良いと思います。


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