熱効率 48.4%、吉利汽車のAIハイブリッド、i-HEVが凄い
吉利汽車(Geely)が発表した最新のハイブリッドシステム「i-HEV」のエンジンが48.4%の熱効率を達成しました。
トヨタのDynamic Forceの41%を大幅に上回り、量産型エンジンとして世界最高レベルの数値を叩き出しました。(日産は第3世代e-POWERの熱効率は42%ですが、直接駆動しない発電専用)。このエンジンを搭載したハイブリッド車(i-HEV)は約44.6km/Lという驚異的な燃費を実現すると言われています。
近年のF1マシンのパワーユニットは、熱効率50%超と、ガソリンエンジンとして世界最高レベルの数値を達成しています。しかしF1マシンは1台最低でも10億円オーバーと超高額ですが、i-HEV搭載の乗用車は数百万円。
どうやって48.4%を達成したか
熱効率を高めると言う事は圧縮比を上げることになります。圧縮比を上げるとノッキングが発生しやすくなりますが、吉利は筒内流動の最適化や、超高圧噴射システムを採用することで、極めて高い圧縮比を実現させました。
また、少ない燃料で多くの空気を燃やすリーンバーン技術も、AI制御による精密な点火タイミングや空燃比の管理を行って最適化。これによってエンジンを最も効率の良い領域だけで使うことができます。
その他、ピストンやシリンダー等の駆動系に高度なコーティングを施し摩擦を徹底的に低減。高性能電子制御ウォーターポンプを採用した 徹底した温度管理等の技術が加わり超高効率化に成功しました。
i-HEVシステムの構造
吉利のi-HEVは、単なるハイブリッドエンジン車ではなく、高度に統合されたハイブリッドシステムです。
AIベースのエネルギー管理により、走行状況、道路勾配、渋滞情報などをAIがリアルタイムで分析。エンジン走行とモーター走行の切り替えを細かく最適化。また、i-HEVは小型車から大型SUVまで対応できるように設計されています。
つまり、トヨタのTNGA(Toyota New Global Architecture)にソフトウェア、クラウドAIをかけ合わせたようなもの…。と言うか、TNGAのようなハード起点の思想ではなく、電動車をベースに、ソフト・クラウドを前提としてハードを従属させたハイブリッドが、吉利汽車のi-HEV、と言うべきか。
弱点が無いように見える吉利汽車のi-HEVですが、システムが複雑過ぎて耐久性やメンテナンス性が未知数であることは現時点での不安材料です。中国の自動車メーカーは即座に実戦投入してくるので、i-HEV搭載車も恐らくすぐに販売スタートするのでしょう。
好きな車と、暮らそう。
AUTORIESEN
052-774-6151
サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧頂になれます。




