自動運転の目はLiDARとカメラどちらが正解?
最近の海外の自動車ニュースでよく見るのが『LiDAR(ライダー)+AI』と『純カメラ+AI』、どっちが優れているか?と言う記事。
LiDARとは?
まずLiDARについて簡単に説明します。LiDAR(Light Detection and Ranging)とは、一言でいうと「レーザー光を使った超高精度な3Dセンサー」です。
車に設置され、目に見えない赤外線レーザーを1秒間に数百万回照射。それが障害物に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測することで、周囲にあるモノの位置や形、距離をリアルタイムで割り出します。
中国車が得意とするLiDARの特徴
LiDARは中国車に積極的に搭載されています。その理由は地場サプライチェーンによる低価格化です。以前は数十万円~100万円オーバーと高額だったLiDARですが、今は数万円位まで低価格化が進み、大衆車にも搭載されるようになりました。
欧米や日本のメーカーは、上級モデルにはLiDARを搭載することがありますが、かなり限定されたモデルのみ。
LiDAR開発の最大の最終目的地は、完全自動運転です。中国は道路が複雑で、人や電動スクーターが入り乱れていますので、物理的な障害物の距離(空間把握)を知る能力を重視しているのでしょう。
一方、LiDARのスキャンするデータは正確かつ精密であるが故に、国家の安全保障に重大なリスクがあるとも言われています。LiDARを積んだ中国車が軍事施設や原発等の重要インフラ周辺を走ると、精密な3Dマップとして収集され、それがミサイルやドローン攻撃に悪用される懸念があります。
カメラ+AIの特徴
テスラはこう考えています。
「人間が目と脳だけで運転できるなら、車もカメラとAIだけで十分である」
コスト削減やシンプルな車両デザインを重視するメーカーの多くが、このテスラの「カメラ+AI」のアプローチを注視・追随しています。AIが進化すれば、カメラ画像から人間以上の精度で立体空間や距離を判断できるようになるため、「高コストなLiDARは将来的に不要な装備になる」という考え方。
LiDARの今後は?
AIが進化すれば、カメラ+AIでも完全自動運転は実現すると思いますが、現時点ではまだLiDARの存在が強いと言えます。
ドライバーが一切運転に関与しない、レベル4以上の完全自動運転を目指すのであれば、現時点ではLiDAR+カメラが有利と言われています。雨や濃霧などの悪天候下ではどちらのセンサーも性能が低下しますが、光を直接照射して物理計測するLiDARの方が環境変化の影響を受けにくい強みがあります。既に完全自動運転を商業化して街中で走らせているWaymoやBaiduは、LiDARとカメラを搭載しています。
一方、カメラ+AIのテスラ・サイバーキャブは、イベントや限定エリアでの実証を経て、実用化に向けた本格的な公道運行を開始している段階。カメラ+AIだけで安全な完全自動運転ができることを当局に証明できれば、世界中で無人サービスを普及させられる可能性があります。そう言えばサイバーキャブ、日本に来ているみたですね。愛知県では則武のイオンモールに9/22~9/23まで展示されていました。明日9/26~9/28はテスラ新宿に展示されるそうです。
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