普通車の新車販売台数が下落するも軽自動車は好調だ
今年の2月は新車が売れなかった!というニュース。
プロトコーポレーションが送ってくれた、ユーザー市場動向についてのお知らせを参考に、実際の数値を見てみると…
2026年2月度の新車販売の動向
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全体
乗用車と軽自動車の合計は394,965台で、前年同月比3.5%減となりました 。 -
乗用車は前年を割り込む
243,670台(前年同月比7.3%減)と、2ヶ月連続でマイナスを記録しています 。トヨタ(9.6%減)、ホンダ(5.6%減)、日産(9.1%減)など、主要メーカーの多くが前年を割り込んでいます 。 -
軽自動車は好調
151,295台(前年同月比3.2%増)となり、3ヶ月連続でプラスを維持しています 。次の車種別ランキングを見ても、軽自動車が好調であることが分かります。 -
車種別ランキング
1位「N-BOX」(ホンダ)、2位「スペーシア」(スズキ)、3位「ムーヴ」(ダイハツ)。上位3位を軽自動車が独占しています 。
2026年2月度の中古車販売の動向
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乗用車
287,925台(前年同月比1.3%減)と微減しました 。 -
軽自動車
235,531台(前年同月比2.9%増)と増加しました。
まとめ
新車登録は前年同月比で
・乗用車:7.3%減
・軽自動車は3.2%増
乗用車+軽自動車の合計は3.5%減で2ヶ月連続でマイナスです。乗用車がかなり足を引っ張っている結果になっています。
中古車登録は前年同月比で
・前年同月比で乗用車は1.3%減
・軽自動車は2.9%増
新車も中古車も、乗用車はマイナス、軽自動車はプラスになりました。
軽自動車がこれほど売れている理由
普通車が苦戦する中で軽自動車がシェアを伸ばしている背景には、以下の2つの要因があると思います。
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圧倒的な経済性と実用性の進化
普通車も軽自動車も新車価格は上昇しています。それでも軽自動車の経済性は圧倒的に有利です。物価高や燃料費の高騰が続く中、維持費(税金・保険料・燃費)の安さは最大の武器です。加えて、近年の軽自動車(特にN-BOXやスペーシアなどのスーパーハイトワゴン)は室内空間がミニバン並みに広く、普通車からの乗り換え(ダウンサイジング)層を確実に取り込んでいます。 -
供給の安定性
普通車に比べると構成部品がシンプルなので、深刻な納期遅延の影響を受けにくかった点も、今すぐ車が必要なユーザーにとって大きな選択理由になった。
他にも、多くの普通車がグローバルモデルとして海外市場を意識してた車両サイズになっていますが、軽自動車は日本の狭い道路や駐車場事情に特化して開発されているので、日本の消費者に支持されているのだと思います。
乗用車が前年を割り込んでいる要因
乗用車が前年を割り込んでいる要因は
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深刻な長納期化と受注停止(特にトヨタ)
特にトヨタの新車は注文したくてもできない状況が続いています。過去数年の半導体不足やサプライチェーンの混乱による未納車分が膨大にあり、新規受注をストップせざるを得ない車種が続出、バックオーダーの積み上がっている状況。 -
車両価格上昇
以前は150万〜200万円で買えたコンパクトカーやミニバンのエントリーモデルが、今や250万〜350万円を超えることも珍しくありません。今までと同じクラスで乗り換えしようとしたら、想定していた予算の1.5倍位になってしまい購入を断念する人も少なくないはずです。 - 環境性能割廃止(2026年4月〜)による影響
これが具体的にどの程度影響が出ているか分かりませんが、4月からの環境性能割廃止を狙って若干の買い控えや、新規登録の先延ばしが影響している可能性があります。ただ、軽自動車も環境性能割は発生しますので、4月の登録がどうなるのか気になりますね。
中古車相場への影響
新車の販売台数が減少した分の何割かの消費者が中古車に流れてくると思います。そうなると、中古車は一時的に弾不足に陥り、中古車相場の高止まり継続の恐れがあります。ただし、日本の中古車相場は国内需要以上に輸出需要の影響を大きく受けます。イラン情勢が長引いた場合、中古車相場が不安にになる可能性もあるので、予測が難しいですね。





