Donkervoort P24 RSはスーパーカーを超えたハイパーカー

2026年1月28日

Donkervoort(ドンカーブート)が発表した新モデル「P24 RS」は、日本への輸入・販売のハードルが非常に高いため、当初ブログで取り上げる予定はありませんでした。しかし、情報の公開直後から弊社ウェブサイトでの検索数が急増したことを受け、今回はこの「P24 RS」について、概要を簡単にご紹介したいと思います。


Donkervoortオフィシャルサイトより引用

P24 RSは、Donkervoort F22をベースに、さらなるパフォーマンスと洗練を追求した、ブランド史上最も強力な公道を走れるレーシングカーです。それは車両のスペックを見れば一目瞭然。

1. 驚異的なパワーと軽量設計

  • エンジン: アウディ製ベースの3.5L V6 ツインターボエンジン(Power To Choose: PTC)を搭載。

  • 最高出力: 600馬力

  • 最大トルク: 800Nm

  • 車重: わずか780kg

  • パワーウェイトレシオ: 770馬力/トンという、ハイパーカー並みの数値を実現

2. 圧倒的な走行性能

  • 0-200km/h加速: 7.4秒

  • 最高速度: 300km/h以上

  • 旋回性能: 専用開発のタイヤ(ナンカン CR-S)により、コーナリング中に最大2.3Gもの横加速度発生。

  • トランスミッション: 5速マニュアル(ショートスロー、レブマッチング機能付き)。

この走行性能の部分、2つ気になるところがあります。

まず1つ目は、0-100km/h加速タイムが公表されていないこと。モンスターマシンにとって0-100km/hという指標は、もはや加速性能を測る物差しとしては短すぎるのでしょう。

2つ目はナンカンのタイヤです。ナンカンのタイヤ性能のイメージが更新されていない人の視点では、「なんだ、ナンカンか」かもしれません。しかし、ナンカンはいまや世界中のサーキット愛好家やハイエンドメーカーがあえて指名買いするガチのハイパフォーマンスタイヤを作っています。2.3Gの横加速に耐えうるタイヤは数えるほどしか存在しません。因みにミシュラン パイロットスポーツ4Sは、1.5Gを超えたあたりでゴムが悲鳴を上げるそうです。

3. 先進的なシャーシと技術

  • ハイブリッド構造: 鋼管パイプと独自のEx-Coreカーボンファイバーを組み合わせたシャーシを採用し、剛性と軽量化を両立。

  • アクティブ・サスペンション: Tractive社製のアクティブダンパーを搭載。コンソールのダイヤルで路面状況に合わせて減衰力を調整可能。

  • ブレーキ: APレーシング製4ピストンキャリパー。オプションでカーボンセラミックディスクも選択でき、さらなる軽量化が可能。

4. デザインと実用性

  • ボディスタイル: 特徴的なバタフライドアを採用。ルーフは取り外し可能なカーボン製のツインターガパネル。

  • 空力: F1の専門家(AirShaper)による仮想風洞実験を経て、フロア下でのダウンフォース発生を最適化。オプションのウィングキット装着で、250km/h走行時に90kgのダウンフォースが発生。

  • ラゲッジ容量: この手の車としては異例の298リットルの荷室を確保しており、実用性も考慮されています。

P24 RSは性能はハイパーカー、価格はスーパーカー

以上のことから、Donkervoort P24 RSはスーパーカーの枠を超えたハイパーカーと言えるでしょう。P24 RSのスペックを見ると、ライバルはブガッティやケーニセグあたりでしょうか。しかしDonkervoortがブガッティやケーニセグと大きく違うところは価格です。ブガッティやケーニセグは仮に年末ジャンボ宝くじで最高額当選しても、よし買おうって人はいないと思います。

P24 RSの基本価格は298,500ユーロ(税抜、オプション別)。日本円に換算すると5,500万円前後〜です。P24 RSの総生産台数は世界でわずか150台と発表されています。詳細なスペックが公開される前の段階(2025年後半)で、すでに50台以上の枠が埋まっていたそうなので、恐らく今からの購入は難しいでしょう。という訳で、P24 RSは弊社では取り扱い不可となります。

もしP24 RSを手に入れることができたのなら、ジムの契約を検討したほうが良いかもしれません、2.3Gに耐えられるよう。


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