現金払い vs. オートローン 車の買い方はどっちが正解?
主に自動車を購入する際
「オートローンは金利手数料が勿体ないので、現金払いの方が良い」
これが正解なのか不正解なのかは、条件や考え方によって変わります。
選択肢がない場合
手元に現金が無く、オートローンを利用しないと車の購入ができないのであれば、「現金払いの方が良い」と理解している上で、オートローンを選択せざるを得ません。
手元に現金がある人の場合
例えば、1,000万円の現金があり、総額500万円の自動車を購入する場合、オートローン利用と現金一括払いとではどちらが良いでしょうか?
「当然現金一括払いしたほうが金利手数料分有利でしょ」
となりそうですが、この場合はオートローン利用のほうが良いかもしれません(絶対ではありません)。
オートローン利用の方が良いかもしれない理由
1,000万円の現金があり、総額500万円の自動車を購入する場合
例えば、総額500万円の自動車を実質年率5%のオートローン5年(60回)払いで支払ったとします
- 元金: 5,000,000円
- 利息総額(概算): 661,360円
- 支払い総額: 5,661,360円
現金一括払いより、661,360円余分に支払うことになります。
しかし、オートローンを組んだ分の500万円でゴールド(金)を購入して5年間握っていたとします。
ゴールドの年率が安定して5年間5%、という前提条件だった場合…
| 計算項目 | 計算内容 | 結果 |
|---|---|---|
| 複利後総額 | 500万円 × (1.05)5 | 約638万円 |
| 利益 | 638 − 500 | 約138万円 |
| 税引後利益 | 138 × (1 − 0.20315) | 約110万円 |
| 最終評価額(元本+税引後利益) | 500 + 110 | 約610万円 |
※ゴールドは課税対象(20.315%)で計算。※率は現行の金融商品課税率に基づく概算
まずは、現金一括とオートローン支払いの総額を比較してみます。
- 現金一括の支払い総額:5,000,000円
- オートローンの支払総額:5,661,360円
オートローンの方が661,360円も高くなりますね。しかし、オートローン分をゴールドに投資していた場合、オートローン完済時の5年後の金の価値は、前提条件の通りなら6,100,000円になるので、
6,100,000円 (金の価値)- 5,661,360円 (ローン総額)= 438,640円
438,640円 を得たことになるので、最終的に税引後利益を考慮しても、実質的支出は約4,561,360円と考えることができますね。
前提条件の”ゴールドの年率が5年間安定して5%”は、最近のゴールドの高騰からみると低めの設定です。もしゴールドの年率を10%に設定すると、オートローン+ゴールド投資の方が160万円位安くなる計算になります。今回は投資先をゴールドに設定しましたが、勿論他の選択肢もあります。
注意すべきリスク
ただし、注意しなければならない点がいくつかあります。
- 金相場が下がるリスクもある(とは言え、投資しなかった機会損失リスクもある)
- 生活防衛資金を確保する
- ゴールドを5年以内に売却した場合、短期譲渡所得として扱われる
理論上、そして数字上はオートローンとゴールド投資の方が低リスクかつ高リターンになると思います。しかし、投資に慣れていない人にとってはこの判断が難しく、決断のプレッシャーも大きな負担になります。絶対に正しい答えは分かりませんが、機会損失の意識を高めることで、より正確な判断や決断ができるようになると思います。投資のリスクをしっかり理解した上で判断してください。
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