2025年夏用タイヤテスト結果
Auto Express誌が実施した2025年夏用タイヤテストで、ピレリ P Zero の第5世代、PZ5が総合1位を獲得しました。
フォルクスワーゲン ゴルフGTIをテスト車両として使用し、市場で人気の高いサイズ 225/45 R18のハイパフォーマンスタイヤ9銘柄が評価されました。
今回テストに使用されたタイヤは、公正性を期すため、市場から独自に購入されています。これは、タイヤメーカーから無償で提供されたり、特別にカスタマイズされたりしたテスト用のタイヤではなく、一般消費者が小売店やオンラインストアで実際に購入できる市販品を、独自に購入してテストしているという意味です。

https://www.autoexpress.co.uk/product-group-tests/91856/best-car-tyres-buy-now-2025-top-tyres-tested-and-reviewed
テストは以下の条件下で行われました。
- ウェット性能
全体スコアの50%を占める最も重要な項目。直線でのウェットブレーキング、ウェットコーナリング、ハイドロプレーニング耐性が評価されました。 - ドライ性能
全体スコアの40%を占める項目。100km/hからのドライブレーキングとドライハンドリングがテストされました。 - その他
残り10%は、車内騒音、乗り心地、転がり抵抗(燃費)、および価格が考慮されました。
このテストの特徴は、50%の比重を置いているウェット性能を重視していることです。
最終順位と特徴
- Pirelli P Zero PZ5
総合獲得ポイント:100
ウェット・ドライ両方のハンドリングでトップ
ウェットブレーキ2位、アクアプレーニングも良好
ドライは高いグリップと操作性、静粛性も良好(3番目に静か)
総合的なバランスで1位を獲得
英国販売価格:£135.15 - Bridgestone Potenza Sport
総合獲得ポイント:99.9
ウェットブレーキで1位(他を大きく引き離す)
ウェット全般で安定した上位
ドライでもハンドリング・ブレーキで好成績
弱点:転がり抵抗が高め
総合評価で僅差の2位(ピレリとのポイント差はわずか0.1%)でした
英国販売価格:£105.92
- Hankook Ventus Evo
総合獲得ポイント:99.3
直接の勝利はないが、常に上位に入りバランス型
ウェットで特に強く、アクアプレーニング性能も高評価
ドライでは伸び悩み(ブレーキ6位、ハンドリング7位)
静粛性と快適性は優秀
総合評価でピレリからポイント差1%以内の僅差、非常にバランスの取れた性能
英国販売価格:£99.81
- Michelin Pilot Sport 5
総合獲得ポイント:99.1
アクアプレーニング性能は圧倒的トップ
ウェットブレーキも3位と良好
しかしドライ性能が低調(ブレーキ・ハンドリングで7位)
静粛性は低めだが、燃費効率は優秀
ハイドロプレーニングテストで圧倒的な強さを見せるも、ドライハンドリングとドライブレーキで順位を大きく落とす
英国販売価格:£119.99 - Kumho Ecsta Sport PS72
総合獲得ポイント:98.6
ハンドリングはウェット・ドライとも好調
ただしブレーキ性能で不安定
静粛性と快適性は全体トップ
転がり抵抗も低く、コストパフォーマンスに優れる
乗り心地と静粛性も最も優れていた
英国販売価格:£84.99
- Goodyear Eagle F1 Asymmetric 6
総合獲得ポイント:98.4
ウェット・ドライともに「中位安定」
転がり抵抗は良好だが、騒音はやや大きい
突出した強みはないが、バランス型
英国販売価格:£108.52
- Yokohama Advan Sport V107
総合獲得ポイント:98.1
ドライブレーキで全体トップ(32.2mで他を圧倒)
ドライハンドリングも良好(4位)
ただしウェット性能は中位にとどまる
ドライブレーキ性能トップだが燃費性能は最下位
英国販売価格:£101.49 - Continental SportContact 7
総合獲得ポイント:98.0
ドライでは良好(ブレーキ2位、ハンドリング3位)
しかしウェット性能が伸びず、順位を落とす
8位でも総合的にはトップとのポイント差2%
英国販売価格:£101.34
- Ceat SportDrive
総合獲得ポイント:92.5
全体最下位
ウェットブレーキで最悪(トップより6m以上長い制動距離)
ウェットグリップが極めて低く、不安定
ドライでもブレーキ・ハンドリングで大きく遅れる
長所は「路面凹凸の吸収」「低転がり抵抗」のみ
かなり厳しい結果
英国販売価格:£112
英国で購入するなら
上の順位の欄に、英国での販売価格も記載しました。もし英国である程度コストも考慮した上で可能な限り高性能なタイヤが欲しいなら、ベストバイはブリジストンのPotenza Sportです。値段は気にしない、最も高性能なタイヤが欲しいならPirelli P Zero PZ5。£100以下はHankook Ventus Evo、Kumho Ecsta Sport PS72の2銘柄のみ。Hankook Ventus Evoはコストパフォマンスが高いタイヤですが、価格差はPotenza Sportとあまり変わらないので、好みで選ぶ感じでしょうか。
今回最下位だったCeat SportDriveは、インドのタイヤメーカーCeat社の製品です。Auto Expressのテストでは特にウェット性能で他のタイヤに大きく劣るという結果になりました。一方で、転がり抵抗は最も優れているので、燃費効率の面ではトップの成績。ただ、ハイパフォーマンスタイヤとして考えるとコスパの良いHankook Ventus EvoやKumho Ecsta Sport PS72が存在するので、あえてCeat SportDriveを選択する意味はない気がします。耐久性がどれくらいかも分かりませんし。
日本で購入するなら
日本で販売されるタイヤの価格は、英国の販売価格を円に換算すれば良いというものではありません。Bridgestone Potenza Sportが英国でそれほど高くないのは、ミシュラン、コンチネンタル、ピレリ等の強力な欧州メーカーと価格競争もしなければならないからです。
それを踏まえると…
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コスパ重視 → Hankook Ventus Evo、Kumho Ecsta Sport PS72
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性能+価格バランス → Goodyear Eagle F1 Asymmetric 6、Yokohama Advan Sport V107
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ブランド力+安定性能 → Michelin Pilot Sport 5、Continental SportContact 7
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最高性能志向 → Pirelli P Zero PZ5、Bridgestone Potenza Sport
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1位のPirelli P Zero PZ5と、8位のContinental SportContact 7との総合ポイントの差が2%しかありません。1位~8位のタイヤであれば、日常走行メインで極限に近い走りをしないなら、値段や燃費、乗り心地、好きなブランドや銘柄を選んでも問題ないと言えます。
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