物理ボタンは優秀だ
新しい技術が投入されると、少なからず「今までのほうが良かった」という意見が出てくるものですが、大半のユーザーはそれを受け入れます。この流れを経て車は進化してきました。
ただ、全てが上手くいくとは限りません。新しい技術が不評で、後に廃止されてしまうという事例が稀に存在します。
例えばトヨタのファンカーゴのに採用されたオートエアコン。風量調節や吹出口(風が出る場所)の調整ができないため、かなり評判が悪く、このオートエアコンは廃止されました。
Volkswagenが最近採用していた静電式ボタンは、あまり評判が良いものではありませんでした。以下の記事が参考になります。
この記事によりますと、静電式ボタンのは反応が悪く、使いたい時になかなか機能を呼び出せないので、物理ボタンの方が良かった、という内容。
VWの静電式ボタンが訴訟問題に発展
VWは静電式ボタンが不評だったため、物理ボタンに戻すと発表済みです。しかし、今後の新車を物理ボタンに戻せば済む問題ではなくなりました。ただ「使いにくい」だけであれば、ここまで問題になっていなかったかもしれません。しかし、米ニュージャージー州で、2021年~2023年モデルのフォルクスワーゲンID.4の静電式タッチコントロールは、特にアダプティブクルーズコントロール(ACC)の操作系に大きな問題があると集団訴訟が起こりました。
反応が敏感過ぎて誤操作が多発
このID.4の静電式ボタンの反応が非常に敏感だったので、わずかに触れただけでアダプティブクルーズコントロール(ACC)を操作してしまい、意図せず加速してしまう事例が多発。特に駐車時の低速操作中に発生することが多いそうです。
実際に複数の事故も発生していて、中にはドライバーが負傷し、修理代やレンタカー代を含めて日本円で約200万円の損害が発生した事例も。
本来クルーズコントロールを使用すべきではない駐車場での事故も複数件報告されています。恐らく駐車場ではハンドルを大きく回す動作が多いので、その際に静電式ボタンに触れてしまうのでしょうか。
物理ボタンは優秀
近未来的で洗礼されたデザインの静電式ボタンは、新たなユーザー体験を提供できます。VWは良かれと思って静電式ボタン採用したと思いますが、結局物理ボタンが優秀だと知ることになりました。職業柄いろんな車種の車を動かす機会がありますが、最近デザインに凝りすぎてエンジンの始動方法やシフトの動かし方が分かり難い車両も少なくありません。ただ、基本的に安全であれば、凝ったデザインや奇抜なデザインは個人的には楽しくて良いと思うのですが…。
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