なぜGMも?高関税でも中国CATL製バッテリーを選ぶ理由

2025年8月9日

GMが中国のバッテリ大手CATLからEV用のバッテリーを輸入する計画を明らかにしました。

アメリカの大手自動車メーカーでは、フォードとTESLAがCATLのバッテリーを輸入していますが、GMもそれに続く形になります。GMは自社でリン酸鉄リチウムバッテリーを生産するまでの繋ぎとして、CATLのバッテリーを使用する予定です。


アメリカでは、トランプ政権時代に導入された関税政策が現在も続いています。

基礎関税、セクション301条追加関税(7.5%から25%に引き上げ)、相互関税(約34%)、また原材料のグラファイト等に対しても関税が発生します。この複雑な関税が積み重なると、輸入コストは最大で約80%に達するという分析もあります。

関税がかかってもCATLを選ぶ理由

  1. 圧倒的なコスト優位性
    高い関税を支払っても、なおアメリカ国内で生産されるバッテリーより安価です。CATLはリチウム鉱山への投資し、サプライチェーンの上流から下流までを垂直統合しています。そのため、CATLの驚異的ななコスト優位性は、現状世界中どこのメーカーでも太刀打ちできない状況。
  2. 高い技術とスケールメリット
    CATLの高い技術力、高い生産安定性と生産効率と、既に成熟したバッテリーメーカーとしての立ち位置を確立しています。それと比べて、米国の自動車メーカーがそれを実現させるには、あと数年はかかると言われています。CATLは大口の注文にも耐えられる巨大な生産能力を持っています。
  3. つなぎ戦略
    GMやフォードにとって、不本意ながらも当面の間はCATLのバッテリーに頼らなければ、市場競争のなかで生き残ることができない状況です。

日本の自動車メーカーも、中国仕向けの車両にはCATLのバッテリーを使っている車種もありますが、基本的に日本国内向けの日本車にはCATLのバッテリーは採用されていません。

今のところそのような動きは見られませんが、本格的に安価なEVを製造しなければならなくなった時には、CATLのバッテリーが選択肢に入る可能性は十分に考えられます。


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