世界と比べて見えた「日本の交通事故死亡率」の低さ
x日本の交通事故による死亡者数が最も多かった年は、1970年(昭和45年)、16,765人が交通事故で亡くなっています。
去年(2024年)の日本の交通事故による死者数は2663人なので、1970年と比べて1/6になりました。2024年のデータから、交通事故で死亡する確立は10万人あたり約2.15人ということになります。この数値は世界的に見てもかなり優秀です。
以下は人口10万人あたりの交通事項による死亡率です(統計年は多少前後します)
| 国・地域 | 人口10万人あたりの死亡率(年) | 備考 |
|---|---|---|
| 🇯🇵 日本 | 約2.15人(2024年) | 自動車保有台数を考慮したら世界でトップレベルの低さ |
| 🇸🇪 スウェーデン | 約2.0人 | 死亡事故ゼロを目指すビジョンゼロ政策の先進国 |
| 🇬🇧 イギリス | 約2.6人 | 欧州でも低水準(EU全体では4.6人) |
| 🇺🇸 アメリカ | 約14.0人(2023年) | 日本の約6倍以上の死亡率 |
| 🇮🇳 インド | 約12〜16人(地域差あり) | 絶対数では世界最多(年16万人超) |
| 🇩🇴 ドミニカ共和国 | 約67人(世界最悪レベル) | 世界ワーストクラス |
インドは年間交通事故死者数は16万人以上。日本の中規模レベルの都市が消滅する程の人数です。
インドは交通違反件数も凄まじく多い国で、2024年には約8,000万件の交通違反切符が発行されているそうです。その違反の中でも圧倒的に多いのは二輪車のヘルメット不着用。交通事故死の約45%が二輪車利用者で、そのうち約70%以上がヘルメット未着用だったと報告されています。インドのヘルメット着用率は、都市部で70%位、地方で30%位。このヘルメット着用率が90%になれば交通死亡事故件数を2〜3万人以上減らすことが可能と見込まれています。
上の表で気になるのはドミニカ共和国の死亡率。ドミニカでは10万人あたり67人が交通事故で亡くなっています。週末にプロ野球が開催されるドーム球場では、約3万5,000人の観客が集まりますが、もしこの人数がドミニカ共和国の人口だったとすると、1年間で23~24人が交通事故で亡くなることになります。それが、ドミニカ共和国の交通事情の現実です。
メジャーリーグのドミニカ出身選手が、母国に一時帰国した際に、交通事故で亡くなってしまうことが時々ありますね。交通事故のニュースを毎日のように報じられていますが、日本ままだまだ安全な国と言えます。
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