129社のうち生き残る15社?中国のEVの淘汰戦略

2025年7月5日

ニューヨークに本社を置くアメリカの戦略コンサルティングファーム、AlixPartnersは、中国市場のEVおよびPHEV(プラグインハイブリッド車)ブランド129社のうち、2030年までに生き残れるのは15ブランドに絞られるとの予想を発表しました。

現在の129社という数は多いものの、中小規模の企業や今後参入を検討しているメーカーを含めると、その数は数百社にのぼると言われています。

かつては、新エネルギー車補助金制度の補助金目当てで、多くの企業がEV事業に参入。結果、EV関連企業の登記数は1,000を超えた時期もありました。しかし、この状況を問題視した中国政府は、参入条件を厳格化し、業界の整理・統合を積極的に進めてきたとされています。

129社という数も依然として多いと思いますが、激しい競争環境を作り出すことで国内メーカーを鍛え上げ、国際競争力を持つ企業とそうでない企業の選別をしていくのでしょう。

中国の自動車メーカーは激しい価格競争で収益性が悪化する中、最先端の技術を惜しみなく盛り込もうとする傾向が強いと言えます。つまり、汗水流しても儲からない負の連鎖に陥っていると言えます。

しかし彼らは「儲からないのに流す汗水を無駄」とは思っていません。なぜならこの努力がいつかグローバル覇権を確立できる日が来ると確信しているからです。

「今、儲からなくても未来の覇権を獲る」

という明確な目標を持っている中国の自動車産業。この戦略は、他国の自動車メーカーにとって非常に対処が難しく、今後大きな苦戦を強いられることが予想されます。


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