オーストリア、スピード違反で車両没収されるケースも
最近日本ではインバウンドの増加にともない、外国人観光客の交通違反が増えているそうです。
勿論こんな事をするのは外国人観光客の中でも極一部でしょうが、彼らが夜の首都高を爆走している映像をSNSに投稿し、それを見た人が、「僕も、私も」と真似する人が増える恐れがあります。
外国人観光客に
「交通違反をしたら駄目だよ!」
と何らかの形でPRする必要があると思いますが、うまいことPRできた実例が最近オーストリアでありました。
今月28日、Instagramに投稿された積載車に積み込まれるブガッティ・シロン。これはオーストリアで撮影された画像です。
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このブガッティ・シロン、故障してしまった訳ではありません。
外国人観光客がスピード違反をして検挙され、運転していたブガッティ・シロンが没収されてしまったのです。
この観光客は38歳のドイツ人男性で、制限速度時速50kmのウィーンの環状道路を、時速123kmで走行して警察に捕まりました。
オーストリアでは去年の3月1日~、スピード違反に対する罰則が強化されました。60km/h以上の速度違反をした場合、たとえそれが1回目の違反であっても車両を没収される措置が適用されたのです。
車両没収は一時的没収と永久没収の2段階設定があり、違反の程度等でどちらかに決められるそうです。一時的没収は結構な額の罰金を支払うことになると思いますが、2週間程で車両は返してもらえます。しかし永久没収の場合は車両は競売にかけられ、その収益はオーストリア道路安全基金や刑事手続きを実施した管轄の地域当局に分配されるそうです。
今回検挙されたドイツ人男性は自分のブガッティ・シロンではない、と述べているそうです。本当に他人の車両だった場合かなり話が複雑になりそうですが、ドイツで登録されている車両であることは明らかになっています。
一時的没収になるのか永久没収になるのかまだ分かっていませんが、永久没収になったら中古車でも380万ユーロ(日本円で約616,500,000円)で売られている超高額車なので、とんでもない額のペナルティになりますね。
オーストリア当局は、今回のブガッティ・シロンの件は話題性が高くスピード違反のペナルティPRになるので、利用価値が高いと考えているかもしれません。
好きな車と、暮らそう。
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